第四十一話 夏休み前その八
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「冗談抜きに」
「悪い意味で注目の的ね」
「殆ど痴女よね」
「わかってて穿いてお外に出たらね」
「そうよね」
「だからね」
それでというのだ。
「それはしないわ」
「それがいいわ」
「いや、透けると」
下着のラインがというのだ。
「それだけでね」
「困るわめ」
「だからね」
それでというのだ。
「そうした服は私もね」
「避けてるのね」
「綿で生地が薄かったら特によね」
「半ズボンでも透けるよ」
かな恵が言ってきた。
「完璧にね」
「うっ、完璧なの」
「そう、完璧によ」
かな恵は一華にいつものおっとりとした顔で話した。
「色は透けなくてもね」
「ラインがなのね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「半ズボンも気をつけてね」
「そうするわね」
「まあブルマよりましだけれど」
かな恵はこうも言った。
「透ける方が」
「ブルマは下着でしょ」
かな恵にだ、一華は真顔で応えた。
「もう」
「そうよね」
かな恵もその通りと返した。
「デザイン的に」
「しかもちょっと動くとずり上がって」
「中の下着見えるしね」
「そうなるわよね」
「あんな恰好で授業に出たら」
「もう下着姿で出てるのと一緒よ」
一華は言い切った。
「丸出しでね」
「透け透けよりも恥ずかしいわね」
「あれはないわ、体育座りなんてしたら」
ブルマを穿いてというのだ。
「どれだけ恥ずかしい恰好か」
「そう思うとね」
「ブルマは絶対に嫌よ」
「あれはないわね」
「ないもないで」
一華は首を横に振ってこうも言った。
「あれはないわ」
「昔はあれが普通だったのよね」
「ないわよ、バレー部でもね」
一華は自分達の部活の話もした。
「今は半ズボンよ」
「ユニフォームは」
「そう、それでね」
「ブルマはないわね」
「半ズボンの下にサポーターも穿くし」
そうもしてというのだ。
「透けることもね」
「ないのね」
「そこも気をつけてるのよ」
「そうなのね」
「何かね、先輩が言ってたけど」
富美子がここで言ってきた。
「ティーバックを穿いたら」
「そうしたらなの」
「そうしたらね」
こう一華に話した。
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