第五百二十二話 エル=アラメインの勝利その十五
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「もうね」
「ちゃんとしてるんだな」
「そうして戦っているわ」
「それは何よりだ、じゃああたしとな」
「ええ、今度戦う時は」
「一緒に戦おうな」
「そうしましょう」
「謙信ちゃんと一緒なら百人力だぜ」
「全く。姉さんにも困ったことよ」
信繁は楽しそうに話す二人をやや嫉妬混じりに見て述べた。
「謙信さんばかり見て」
「全くだな」
義景もそんな二人を見て言う。
「かく言う私も人のことは言えないが」
「義景さんもですか」
「私は嫉妬はしないが」
それでもというのだ。
「二次元の女性達に夢中なのだからな」
「現実はいいの」
「興味はない」
実に素直に答えた。
「私はな」
「そうなのね」
「だから信玄殿達のことはだ」
自分は自分で一途だからだというのだ。
「言わない」
「そうなのね」
「ただ浅井殿と信行殿はな」
この二人のことにはこう言った。
「応援はしている」
「随分仲いいよね、あの二人」
「そうだよな」
イタリアもロマーノも言った。
「本当にな」
「見ていて微笑ましいよ」
「全くだな」
「これからもああであって欲しいね」
「そうだよな、じゃあ仲良くしたままな」
信玄は謙信の肩を抱きつつ話した。
「戦って勝っていこうな」
「そうしていきましょう」
謙信はまんざらでない感じで微笑んで応えた。
そのうえで牛乳を飲んで栄養を摂取した、そこに野菜ジュースも飲んでビタミンも摂取したのだった。
そして信玄と共に戦場に出て戦うが砂漠はまだ荒れ狂っていた、グリード達は砂嵐の様に暴れ狂い。
ポセイドンは大軍を前にして言った。
「止まらないならな」
「止まるまでですね」
「戦うだけだ」
天哉に応えた。
「それだけだ」
「そうですね」
「嵐も何時か終わりだ」
「それまで持ち堪えたのならば」
「どうにか出来る」
それからはというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「俺達は戦っていくぞ」
グリードの大軍と、というのだ。
「いいな」
「はい、それでは」
「堪えることも戦いなんですよね」
「そうだよな」
ガジェルはハルの言葉に頷いた。
「敵が止まるまでな」
「持ち堪えることもね」
「俺達はそうした戦いもしてきたな」
「これまでの決戦でね」
「今はグリードの大群とな」
それと共にというのだ。
「砂嵐も凄いけれどな」
「どちらもね」
「けれどな」
それでもというのだ。
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