第五百二十二話 エル=アラメインの勝利その十
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「そしてまたっす」
「戦えばいいであるか」
「そうっすよ」
こう言うのだった。
「今は無理しなくていいっすから」
「休んで、であるか」
「また戦うっすよ」
「それではな」
「それとっす」
はじめはさらに言った。
「パイマン牛乳を飲むっすよ」
「そちらをであるか」
「そうしてっす」
そのうえでというのだ。
「よく寝るっす」
「休む間はであるか」
「そうするっす」
「そうですね」
つばさははじめの言葉に頷いた。
「起きるよりもです」
「寝る方がいいのだな」
「そうです、ですから」
「パイマンも寝るっす」
「ではそうしよう」
パイマンも頷いてだった。
急速に入った、そしてだった。
戦士達は休憩も摂りつつ戦っていた、戦場の疲れを癒すことも忘れていなかった。それはクローディアも同じであり。
戦場で両手にそれぞれ剣を持ち戦いつつ言った。
「こうした戦いはずっと続けられないですね」
「絶対に嫌だぞ」
「ねね」
薫にねねが応えた。
「俺は働くのが嫌いだしな」
「だからですね」
「戦い自体嫌いだ」
だからだというのだ。
「ずっと続けていられるか」
「ねね」
「それは只の怠け者じゃないの?」
梅雨は薫に隣から突っ込みを入れた。
「ひょっとして」
「いや、働いたら負けだろ」
薫は梅雨に自分の理論で応えた。
「もうな」
「それ言ったら駄目でしょ」
今度はフブキが言ってきた。
「やっぱり戦場ではよ」
「戦うべきか」
「出来るだけね」
「はい、ただ薫さん働かないと」
「公務員だから給料は貰える」
薫はクローディアに答えた。
「だからだ」
「いいのですか」
「働かなくてもな」
「それはリアル税金泥棒だよね」
「そうだよね」
空からユナエルとミナエルが言ってきた。
「薫にねねとは同じものを感じて仲いいけれど」
「素直にそう思うよ」
「公務員だとね」
「余計に真面目に働こうね」
「ほぼ休みなしで働かされているぞ」
「ねね」
ねねと共に戦いつつその現実を話した。
「給料分以上にな」
「私も薫も出撃の機会が多いです」
エレンも戦いつつ言う、刀を振るって目の前に来た数体のグリード達をまとめて両断して爆発させている。
「それもかなりです」
「そんなに多いの?」
「いつもぼやいていると」
「はい、私達に沙耶香はです」
今は休憩中の彼女もというのだ。
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