第五百二十二話 エル=アラメインの勝利その九
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その彼等を見てだった、那月は後方で言った。
「あの二人ならだ」
「心配無用ですね」
「そうだ、多少以上の敵を前にしてもだ」
アルタルテに答えた。
「無事にだ」
「戦ってくれますね」
「だからいい、しかしだ」
那月はこうも言った。
「あの者達でも限界はある」
「それが来た時は」
「下がらせる」
今度は浅葱に話した。
「そうする」
「そうしてゆっくりと休んでもらって」
「そのうえでだ」
「また戦ってもらいますか」
「そうしてもらう、そしてその間はな」
オーズ達が休んでいる間はというのだ。
「他の者達でだ」
「戦っていきますね」
「そうしていくぞ」
「激しい戦いですけれどね」
基樹も戦局を見つつ語った。
「火野さん達にばかり任せていられないですね」
「そういうことだ」
その通りだとだ、那月は基樹にも話した。
「いいな」
「わかりました」
「いけるか」
那月はつばさに声をかけた。
「ガッチャマンに変身してだが」
「いけます」
つばさは強い声で答えた。
「何時でも」
「ならだ」
「その時はですね」
「行ってもらう」
オーズ達が疲れた時はというのだ。
「そして他の者達もだ」
「わかったっす」
今度ははじめが敬礼をして応えた。
「行って来るっす」
「宜しく頼む」
「ううむ、戦局は悪くないが」
パイマンは難しい顔で述べた。
「しかしだ」
「油断は出来ないな」
「敵が尽きん」
だからだというのだ。
「とてもだ」
「そうだ、だからな」
「ここまま戦っていってであるな」
「二人にもだ」
つばさそしてはじめにもというのだ。
「出てもらう、だが」
「吾輩は今止められているである」
パイマンは困った顔で答えた。
「ダメージを受け過ぎてである」
「全快してもだな」
「もう少しである」
「休憩を言われたな」
「だからである」
その為にというのだ。
「申し訳ないである」
「申し訳なくはないよ」
マギーが言ってきた。
「あんた相当なダメージだったからね」
「瀕死だったのよ」
キリコも言ってきた。
「それならよ」
「休んでもらわないとね」
「幾ら全快しても」
「休養は必要よ」
「無念である、ガッチャマンのリーダーであるというのに」
「休む時は休むっす」
はじめは項垂れるパイマンに笑って声をかけた。
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