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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第五百二十二話 エル=アラメインの勝利その二
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「ミルドさんって何で喋らないんだ?」
「喋ってるぞ」
 カイジンが答えた。
「聞こえないだけだ」
「そうだったのかよ」
「ああ、こいつは元々無口でな」 
 それに加えてというのだ。
「それで声も小さいからな」
「聞こえないんだな」
「そうなんだ、けれどな」
「ミルドさんも喋ってるんだな」
「ああ、それで海の水を真水に出来るものがあったらな」
 カイジンはその装置のことをあらためて話した。
「俺達にしてもだ」
「欲しいか」
「是非どうして造るか知りたいな」
 こう言うのだった、そうした話をしつつだ。
 戦士達は戦場を見て回りそこで訓練もして決戦に備えていった、そうして水を多く飲み夜は暖かくして寝る等して体調管理にも気をつけていた。
 そのうえで戦いに備えていてだった。
 決戦の日が来た、朝になるとだった。
 まずはライダー達が変身した、そしてグリード達が姿を現すと鴻上は自分が作った千人分はある様な巨大なケーキを前にしてワイングラスを手に語った。
「ハッピーバースデ!皆のはじまりに!」
「あの、何がはじまりですか?」  
 笑顔で言う鴻上に一美が尋ねた。
「鴻上さんよくそう言われますが」
「君達のさらなる成長のだよ」
 鴻上は一美に笑顔で答えた。
「言うなら新生なのだから」
「そういうことですか」
「人は戦いを通じても成長する」
「私達はこれまでそうでしたね」
「そしてこの度も」
「スサノオと戦って」
「成長するそれがはじまるのだから」
 それ故にというのだ。
「今そう言ったのだよ」
「そうですか」
「ではだ」
「はい、これからですね」
「戦おう」
「もうお食事と休憩手当ての準備は整っています」
 里中エリナがクールに言ってきた。
「皆さん疲れたり傷付いたなら」
「そうしたらですね」
「すぐに食べたり休んだりして下さい」
 春香に対してもクールだった。
「そして手当ても」
「そちらもですね」
「受けて下さい」
「私達は戦場に立たないけれどステージで怪我もするのよね」
 やよいがこのことを指摘した。
「だったらね」
「そう、その時はね」
「すぐに手当てを受けてね」
 雛と知世子がやよいに話した。
「捻挫とか骨折でもすぐに全快するから」
「そうした技術や能力も持ってる人がいるから」
「わかりました」
 やよいは二人の言葉に笑顔で応えた。
「そうさせてもらいます」
「怪我は本当にありますからね」 
 佳乃は経験者としての立場から話した。
「注意していても怪我をする時はします」
「そうでしょ、だからね」
「その時はすぐに言ってね」
 比奈と知世子は佳乃にもこう言った。
「そうしてね」
「すぐに治してね」
「そうしたらまたステージに立てる
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