第五百二十一話 ボズワースの激戦その一
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第五百二十一話 ボズワースの激戦
その地ボズワースに着いてすぐにだった、フィリップは左に話した。
「ここは色々ある場所だね」
「ああ、リチャード三世が死んだ場所だな」
「そしてヘンリー七世が勝ってね」
「王様になった場所だな」
「勝敗がはっきりしているのはこれまでスサノオが決戦の場所に言ってきた他の場所と同じだけれど」
それでもというのだ。
「リチャード三世はね」
「色々言われている人だからな」
「思うところもあるね」
「そうだな、それでこの場所でか」
「果たして僕達はどうなるか」
「リチャード三世になるかヘンリー七世になるか、か」
「どちらかだよ」
こう言うのだった。
「本当にね」
「そういうことだな」
「そしてヘンリー七世になる為に」
「一体どうしていくかだな」
「これからね」
「戦場になる場所を見てだ」
照井も言ってきた。
「そしてだ」
「そうしてだな」
左は今度は照井に応えた。
「よく知ってな」
「戦う場所をな」
「そこで訓練もしてだ」
「ただ知るだけでなくな」
「地の利も手に入れるな」
「そうすることだ、だからまずは見て回ってだ」
そうしてとだ、照井は話した。
「それからだ」
「訓練だな」
「それに入ることだ」
「早速やっていくか」
「この場所は注意して下さい」
フッドがライダー達に言ってきた。
「くれぐれも」
「リチャード三世のことを考えると」
「はい」
フィリップに対して答えた。
「どうしてもです」
「警戒すべき場所だね」
「どうしても」
「確かにそうですわね」
セシリアも眉を曇らせて言ってきた。
「この場所は」
「リチャード三世のことをだな」
「フッドさんの言われる通り思ってしまうので」
千冬にその表情で答えた。
「やはりそうだな」
「そう思いますわ」
「そんなの別に関係ないだろ」
カイトは何故なんだという顔でこう言った。
「どんな戦いでも勝つ人と負ける人がいるだろ」
「だからですの」
「そのリチャードさんが負けたこともな」
このこともというのだ。
「あれだろ」
「あることですの」
「戦いだからな」
それでというのだ。
「逆に言えばヘンリーさんが勝ったところだろ」
「ええ、それは」
「だったら一緒だよ」
それこそと言うのだった。
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