暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第133話:目は曇り、耳は塞がる
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な彼女を突き放した。

「ッ!? 後輩の力なんて当てにしない! お手々繋いで仲良しごっこじゃねえんだ、アタシ1人でやってみせる! 透、2人を頼んだ」

 クリスは言外に透も自身から遠ざけた。それは透であれば切歌と調を守ってくれるという信頼の表れではあるが、同時に彼の力すら頼らず己1人の力だけで強敵に打ち勝って見せるという意思表示でもあった。

 思えば透はこれまでに何度もクリスを守る為、多くの無茶をしてきた。それは自分が弱いから。力が足りないから、透を無駄に傷付けてしまうと、クリスは本気でそう考えていた。

――1人でやり遂げなければ……後輩に示しがつかないし、何時までも透の足を引っ張っちまう!!――

 誰かに守られてばかりの自分から脱却しようと足掻くクリスは、向けられる手を振り払う。

 その無鉄砲さを感じさせるクリスに、透は勿論切歌と調も心配そうな顔を向けずにはいられなかった。
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