新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
memory:40 目標
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はいえ負けたくないし……。
「その人たちってやっぱり強い?」
「強いよ。都市本選の入賞するのは当たり前な人たちだし」
ジークにヴィクターにミカ姉。
ジークに至っては、私と同じ十代最強だし。
「それに、特に私が目標って言ってくれるミウラ…あっ、うちの道場の一人ね。そんなミウラの期待を裏切りたくないし、上位選手相手でも勝たせてあげたい。今までサポートに回ってきたんだから、最期もしっかりしないといけないし」
「ふーん」
「……なに二人してニヤニヤ笑ってんのさ」
「ううん。ただ、色々考えてるんだなって」
「うんうん」
二人の笑う顔はおちょくるようなものではなく、応援するかのようなものだった。
それがわかり、どことなく恥ずかしさが湧いてきた。
顔を背けるような露骨な反応を我慢し、それを隠すように一言。
「じゃあ、午後の自主練……スパーの相手になってくれよ? エリオ、キャロ」
-side end-
-side ヴィヴィオ-
みんなで日々の疲れを癒そうということで、ルールーの案内のもと、見晴らしのいい丘までピクニックに行きました。
そこではしゃいで、のんびりして、お弁当を食べて、お話して。
昨日の疲れなんて、といった感じでやっぱりはしゃいで。
そんなピクニックの帰り道でした。
寄り道の途中で通りかかったアスレチックエリアでスバルさん、ティアナさん、キャロを発見しました。
「スバルさん!」
「あっ、ヴィヴィオ! それにみんなも!」
「みんなおかえり。ゆっくりできた?」
「はい!」
「キャロさん、訓練はもう終わったんですか?」
「終わったよ。昨日が模擬戦だっから軽めだったんだ」
「なのはさんとフェイトさんはロッジに戻ってたよ」
「え? じゃあなにやってたんですか?」
「それはね……」
スバルさんが続きを言おうとすると叫び声が遮った。
あわててアスレチックの一角を覗くと、そこにはバリアジャケットを展開するエリオとユーリがいた。
エリオのストラーダとユーリの刀がものすごいスピードで打ち合っている。
たぶんユーリは身体強化魔法だけなんだろうけど、エリオはソニックムーブを使って死角からの攻撃をしているにもかかわらず決定打を与えられていない。
「最初は軽くだったんだけどね、いつの間にか二人ともヒートアップしちゃって」
「一応休憩を挟んでるみたいだけど、かれこれ一時間くらいになるんじゃないかしら?」
「それくらいになりますね」
「あはははっ、やっぱエリオもユーリも男の子だね」
スバルさんの言う通りユーリもエリオも普段は見せない表情。
疲れで、痛みで、顔を歪ませながら必死に食らいつい
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