新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
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「あはは……」
「でも、スバルさんの言ったみたいに教えてくれればよかったのに」
泡に塗れた食器を水で洗い流し、エリオやキャロに渡す。
それをフキンで水気を拭き取ってまとめていく。
「そんなこと言われてもね。ヴィヴィオみたいに嬉しいことがある度に報告するなんて私には恥ずかしいし。エリオもそう思わないか?」
「あー…まあ、ちょっと恥ずかしいかな」
「エリオくんまで……」
どうして恥ずかしいの?、といった表情で私とエリオを覗き込むキャロ。
どうしてと思われても、恥ずかしいものは恥ずかしい。
同姓に話すならまだしも、異性となるとやはりどこか恥ずかしくなってしまう。
要はお年頃というやつなんだろう。
「屁理屈っぽいけど、大会で優勝したのはユウ・リャナンシーであって、八神悠莉じゃないから……。ま、聞かれたら教えてたからいいだろ」
「そういう問題じゃないと思うんだけど」
ジト目で見られても気にしない気にしない。
「そういえばユウははやてさんたちに連絡入れなくてよかったの?」
さっきまで苦笑いをしていたエリオが何気なく話題を変えてくれた。
「朝食前に入れた。模擬戦のことやら多少は話したけど、他はイクスのことだった」
「イクスって風邪ひいてたんだっけ」
「もう大丈夫なの?」
「熱もないし、風邪っぽい症状も見られないから大丈夫とは思う。そこら辺を姉さんに報告したぐらいかな」
「そうなんだ、よかった」
「あと昨日伝えてたアインハルトのデバイスの件か、今ごろアインハルトを交えてルーとデバイスの方向性とか云々を聞いてるじゃないか?」
なんとなくアインハルトのデバイスがどんな系統のものになるかは予想できるんだけどな。
予想はクリスのような補助や制御に特化したもの。
アインハルトは格闘家だし、今更アームドデバイスを……なんて言ったりしないだろう。
「さて、これで洗い物は終わりっと。エリオたちはこのあと昨日同様にアスレチックで自主練?」
「そうだよ。一応、模擬戦明けだからそこまでハードなものにはしないつもり」
「ユウくんはどうするの? もしかしてヴィヴィオたちのピクニックについていくの?」
「今日は自主練の方に参加させてもらうつもり。鈍りかけた体を本格的に治すいい機会だし。それにもうすぐDSAAが始まるしね」
「え? もしかしてユウくん今年出るの!?」
「違う違う。そういうことじゃなくて、……少なからず私がユウ・リャナンシーとして出てたことを知ってる友達がいるわけで、その友達のスパーの相手。あとは道場の出場する奴らの相手とかやることになるだろうからさ」
去年がそうだったから、今年も練習に付き合ったりするんだろうな、それに練習と
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