グラノラ編
第91話
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強い敵との実戦ほど楽しいものはない。
特にグラノラはモロのような妙な能力も持たないのでそれらを気にせずに闘える。
「楽しいだと…?ふざけるのもいい加減にしろ!」
「ふざけてねえよ…おめえにはわりいけど、おめえのパワーもこの程度ならオラは倒せねえぞ。オラはおめえよりもずっと重てえパンチを喰らってきたんだからな。あいつに比べりゃパンチに重さが全然ねえ」
ビルスの星では界王拳を使った本気の悟林のパンチを何発も喰らってきたのだ。
多少の実力差程度で簡単にやられるような体にはなっていない。
「……っ…俺よりだと…?そんなはずはない、俺は宇宙一の力を手に入れたんだ!!」
「…はあっ!!」
飛び掛かるグラノラに悟空はブルーの状態で身勝手を併用し、ブルーの状態で出せる攻防速の精度を向上させ、気の解放によりグラノラは吹き飛ぶが難なく着地する。
「血液や細胞の動きが変わった…例の回避技を発動したな。赤髪の時と同じであれば既にその技は見切っているぞ」
「ブルーの身勝手はそうはいかねえ。それと、おめえはオラのパワーは通じねえって言ってたけどよ…こいつはどうかな?」
胸の前に移動させた右手首を左手で掴みながら笑みを浮かべる悟空。
それはレッドリボン軍の騒動が起こる前のことで修行の休憩中に悟林から言われたことだった。
“ねえ、父さん。何かこう、必殺の一撃ってないの?”
“必殺の?いや、ねえな…何でだ?”
“父さんってさ、使える技を創意工夫して使うことに関しては物凄いけど、ここぞって技がないじゃない?だから相手が強かったりした時、決め手がないからジリ貧になるじゃない?父さんも自覚してるでしょ?”
“そりゃあそうだけどよ”
悟空とて自分に決め手が欠けていることは自覚しており、実際に自分より強い敵には悟林とベジータが上手くやる場合がある。
“思い付かないなら過去の闘いを振り返ってみたら?ふとした攻撃がヒントになったりすることもあるしさ”
“うーん、そうだなぁ。考えてみっか”
過去の闘いを振り返る。
モロとの闘い
力の大会
ブラックとの闘い
第6宇宙との試合
ビルスとの闘い
そしてブウ、セル、フリーザ、ベジータ…ピッコロ…ピッコロ大魔王。
ピッコロ大魔王との闘いで繰り出した最後の一撃が脳裏を過ぎた。
新技のヒントが浮かべば悟空は早かった。
自分の全ての力を拳に込め、身勝手を併用することでより効率良く破壊力を高めることが出来たのも大きい。
「おめえにオラの新技を見せてやる」
「新技…?見せられる物なら見せてみろ!!」
グラノラの気弾を悟空は瞬間移動でかわす。
かわしつつも拳に全ての力を込めていく。
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