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ファイアーエムブレム聖戦の系譜〜選ばれし聖戦の子供たち〜
第一章:光をつぐもの
第2話:峡谷の戦い
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メロスを一閃した。だがそこには彼の姿がなかった。兵士が気づいた時には詩人な彼のすぐ後ろにいた。至近でライトニングが放たれる。緑の光球に直撃した兵士はそのまま絶命した。
「見事な腕前だな」
「へっ、あんたもな」
二人は互いに声をかけた。その周りには既に多くのイザーク兵が倒れていた。
「しかし数が多いねえ。持つかな」
「持たせるんだ」
「御名答」
二人は次々と現れる敵兵に向かい合った。この二人ばかりではなく解放軍は一人一人の強さにおいてイザーク軍を圧倒しておりイザーク軍は峡谷を抜けられないでいた。
「まさかこれほどとはな・・・」
峡谷の入口付近で指揮を執るハロルドは歯噛みした。
「それに戦術もいい。容易ならざる相手だな」
「流石シグルド公子の子だけであります。敵ながら見事です」
幕僚の一人が思わず絶賛の言葉を漏らした。
「確かにな。だが、この兵力差は覆せぬ。攻撃の手を緩めるな!集中攻撃をかけよ!」
その時、後方から砂塵が巻き起こった。
「リボーからの援軍か?」
「いえ、その話は聞いておりませんが。ヨハン王子かヨハルヴァ王子の軍ではないのでしょうか」
砂塵が瞬く間に近づいてくる。その旗を見た時、イザーク軍の将兵たちの顔が驚愕と恐怖で凍りついた。
「シ、シアルフィ軍!」
「そ、そんなバカな、奴らはシレジアに行っていたはずだぞ!」
オイフェを先頭に解放軍はイザーク軍へ突き進んでくる。思いもよらぬ敵襲にイザーク軍は、混乱状態に陥った。
「オイフェ様、作戦は成功したようです!敵軍は混乱しております!」
「よし!すぐに攻撃体制の準備に入れ!デルムッドとレスターは右へ、トリスタンとディムナは左へ、フェルグスとジャンヌは私と共に中央だ!一気に敵を叩くぞ!」
オイフェの号令一下に解放軍の将兵たちが動いた。驚きのあまりに動きすら止まったイザーク軍に向けて乗り込んだ。
「死にたくない者は私の前に出るな!」
オイフェが持つ鋼の剣が一閃される度にイザーク兵たちが地に伏していく。馬上から操り出される剣撃は白い輝きを次第に深紅のものとした血煙で戦場を染めていった。
フェルグスは思いっきり剣を振り回した。一振りで三人の兵士が両断される。盾も鎧も通じず熱いナイフでバターを切るように断ち斬られた。そしてジャンヌは素早く剣撃を繰り出しながら杖で傷を癒していく。
彼らの右にデルムッドが鋼の剣で以って敵兵を斬り伏せる。素早く相手の急所を衝く的確な剣技である。
レスターはそれを援護して鋼の弓を放つ。狙い外すことなく一人、また一人射ち倒されていく。
下から突き上げられた槍を切り払いトリスタンは鋼の剣を振り下ろした。甲ごと斬られた兵が己が鎧と地面を朱に染まりながら倒れていく。ディムナの弓がトリスタンをフォローしていく。鋼の矢に
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