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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・中盤〜
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回の会議の連合の真の目的”と仰られてもメンフィルが考えた賠償条約を一切の緩和をさせる事なく会議に出席している各国の代表者の方々に認めさせ、調印させる事しかありませんわよ?―――――むしろ、”真の目的があるのは連合ではなくリベール”かと。」

「え………という事はまさか、リベールが西ゼムリア通商会議を開催した理由は他にもあるんですか……!?」

アッシュの指摘に対して苦笑しながら答えた後意味ありげな笑みを浮かべたミルディーヌ公女の答えにその場にいる全員が血相を変えている中セドリックは驚きの表情で訊ねた。



「はい。そして賠償金の説明の件でシルヴァン陛下が”今回の西ゼムリア通商会議を開催したリベールの真の目的にメンフィルは賛成する意向である事を示す話も既にされました”から、間違いなく後半の会議でリベールはその真の目的を実行するおつもりかと。」

「前半の会議でシルヴァン陛下がリベールの真の目的に賛成する意向を示す話をしただと……?」

「それも賠償金の説明の件の際と言ったが……どの話を示しているのだ?」

「いい加減そういう回りくどい言い方をせずにはっきりとした答えを言って欲しいんだけど。」

ミルディーヌ公女の答えが気になったユーシスとガイウスが考え込んでいる中フィーはジト目で指摘し

「!もしかして、メンフィルは将来起こる事が確実の異世界での大規模な宗教戦争に備えているという話じゃないかな?現にシルヴァン陛下は”リベールへの配慮”の為にも答えたって仰っていたよ。」

心当たりを思い出したトワは真剣な表情で答えた。



メンフィルとしてもリベールに対する配慮の意味でも、いつか必ず勃発する本国側での大規模な宗教戦争の件をこの場にいる皆に伝える事ができて何よりだ。



「確かに言っていたね。しかしそうなると”リベールの真の目的はメンフィルにとっても都合がいい”という事にもなるから、恐らくメンフィルがリベールの真の目的に賛成する意向を示した理由は”メンフィルは将来勃発する事が確定している異世界での大規模な宗教戦争に備える為に2度とゼムリア大陸側での戦争を起こす事は望まない事”が深く関係しているだろうね。」

「リベールの目的……メンフィルは2度とゼムリア大陸側での戦争を起こす事を望まない……―――――!まさか……”西ゼムリア通商会議を開催したリベールの真の目的”とは”不戦条約以上の効力を持つ新たな不戦条約の締結”かい?」

前半の会議での出来事を思い返したアンゼリカが考え込んでいる中、考え込みながら呟いたオリヴァルト皇子は察しがつくと目を見開いてミルディーヌ公女に確認した。

「はい、恐らくは。カルバードが滅び、先日の大戦でエレボニアの敗戦が確定した事もそうですがオズボーン宰相達”主戦
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