西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・中盤〜
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ットは戸惑いの表情を浮かべた。
「賠償内容の緩和の件でミルディーヌ君は先程、中立勢力による意見を封じ込めるために”予めメンフィル・クロスベル連合にとっては既に緩和できる限界まで緩和した賠償条約”と言った事を覚えているだろう?それをハーケン平原での”大戦”を乗り越えた直後――――――リベールから”西ゼムリア通商会議”の参加の要請をされた前後のタイミングに開示された件を考えるとそうとしか思えないんだ。」
「……確かに緩和された賠償内容といい前半の会議での全く隙が見当たらない反論といい、とても先日の大戦が終結してから数日という短い日数で打ち合わせたをしたとは思えませんね………」
オリヴァルト皇子の疑問を聞いたレーグニッツ知事は考え込み
「そういえば……ハーケン平原で黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)と対峙した際に、セシリア将軍が連合はハーケン平原での大戦後西ゼムリア通商会議のような国際会議が開催され、その会議でメンフィルが考えた賠償条約を調印させるような事を言っていなかったか?」
ある事を思い出したガイウスは静かな表情で仲間達に問いかけた。
メンフィルによるエレボニアの”保護”の件を含めた敗戦後のエレボニアが受け入れなければならない”条約”は”西ゼムリア通商会議”の時のような”国際的な場で調印してもらう事になる”でしょうから、ゼムリア側のメンフィル領の絶対的な安寧の為にもそのような他国のVIPの方々をも騙すような真似をするつもりはありませんわ。
「あ……ッ!」
「確かにあの女は連合は西ゼムリア通商会議の開催を想定しているような事を言っていたわね。」
「そうなると連合は”大戦前からリベールが西ゼムリア通商会議を開催する事を想定していた事”になりますから、賠償条約の緩和も相当前に話し合って決めたのでしょうね。」
ハーケン平原でのセシリア将軍の言葉を思い出したアリサは声を上げ、サラとシャロンは真剣な表情で呟いた。
「フフ………――――――まさに”殿下や皆様の推測通り”ですわ。」
「まさか連合は相当前からリベールが敗戦後のエレボニアの処遇について中立勢力を交えて話し合う為に西ゼムリア通商会議を開催する事まで想定し、対策を練っていたとはな………」
「結局今回の会議すらも、連合の掌の上って事かよ……」
「クソが……ッ!おい、ゆるフワ女、どうせテメェの事だから今回の会議での連合の”真の目的”とかにも気づいているだろうから、とっとと言えや!」
静かな笑みを浮かべてオリヴァルト皇子達の推測を肯定したミルディーヌ公女の答えを聞いたミュラーは複雑そうな表情を浮かべ、クロウは疲れた表情で呟き、アッシュは怒りの表情で声を上げた後ミルディーヌ公女を睨んで答えを促した。
「”今
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