西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・中盤〜
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―――――ラマール州を優先的に災害派遣をする”という事か……」
「しかもラマール州の統括領主であるミルディーヌ公女はリィンと婚約を交わしている件もあるのだから、同族意識が高いメンフィルの駐留軍は”確実に助けられる命の選択”以外の理由でもラマール州を最優先にする可能性は高いだろうな。」
ミルディーヌ公女の話を聞いてある事に気づいたトワは複雑そうな表情で推測し、トワの話の中で初めて聞く言葉に首を傾げているフィーにサラは説明し、ガイウスとユーシスは複雑そうな表情である推測をした。
「なるほど。有事の際のエレボニアに災害派遣をする駐留軍の判断もそうですが指揮もメンフィル帝国ですから、”災害派遣をしてもらう立場”であるミルディーヌ公女殿下は駐留軍が”災害派遣の為にどのような判断をしようとも意見をできるような立場ではございませんわね。”」
「……殿下。後半の会議でエレボニア帝国内で複数の地域で”有事”が発生した際の駐留軍による災害派遣の派遣場所や移送方法について、シルヴァン陛下達と話し合うべきかと。」
「そうだね……駐留軍による災害派遣の為にかかる移動時間が平等になるような方法があれば一番いいのだが……」
シャロンは静かな表情で呟き、レーグニッツ知事の提案に頷いたオリヴァルト皇子は考え込んだ。
「”移動時間が平等になる”とか、そんな魔法みたいな方法なんてないと思うんだけど〜。」
「”魔法”………――――――!それなら、”転位魔法”を使えば解決できるんじゃないの……!?」
「あ……ッ!」
疲れた表情で呟いたミリアムのある言葉を聞いたアリサは妙案を思いつき、アリサの案を聞いたエリオットは声を上げた。
「確かに”転位魔法”による移動ならば、”駐留軍の移動時間は平等”にはなるが……」
「問題はその手段を用意できるのもメンフィル帝国のみという点だね。」
「メンフィルに頼らなくても、同じオカルトの専門家の”魔女”の連中に用意させればいいんじゃねぇのか?実際”魔女”の連中の隠れ里に行く方法は転位魔法みたいな装置を使っているから、エレボニアにも同じ装置を作らせればいいじゃねぇか。」
「それは………」
「アンタねえ………幾ら魔女の眷属も”転位魔法”を使っているとは言っても、魔女の眷属の転位魔法とメンフィルを含めた異世界の連中が扱う転位魔法は全くの別物よ。特に郷を出入りする転位魔法装置は”精霊の道”の応用だから、どこにでも”転位”できるって訳じゃないわよ。」
一方アリサの案が難しい事に気づいていたミュラーとアンゼリカは複雑そうな表情で答え、アッシュはある提案をし、アッシュの提案は無理である事に気づいていたエマが複雑そうな表情で答えを濁している中セリーヌ
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