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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・中盤〜
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メンフィルに引き渡された後のクロワール叔父様と前アルバレア公の身分を”犯罪奴隷”に落としてメンフィルが保有している鉱山の”鉱山奴隷”として一生従事させるとの事ですわ。……最もリウイ陛下達の予想ですと、”一月も生きていられるかどうかも怪しい”との事ですが。」

「あの二人の身分が貴族の剥奪どころか、”奴隷”に落とされた上一生鉱山の奴隷として従事させられるって………」

「しかも”一月も生きていられるかどうかも怪しい”という予想からして、相当苛酷な労働をさせるんだろうな。」

「まあ、”奴隷”―――――それも”犯罪奴隷”なんて”奴隷としての人権すらもないまさに消耗品のように酷使していい存在”の上そこにただでさえ苛酷な労働環境である鉱山の奴隷として酷使するのだから、プライドの塊と言ってもいいあの二人にとっては処刑よりも残酷な処罰でしょうし、そんな苛酷な労働環境を一生続けていられるような体力や気力もないでしょうから実際一月も生きていられるかどうかも怪しいわね。」

「セリーヌ!」

「………父の事で俺を気遣う必要はない。元々メンフィルに引き渡された父上が処刑される覚悟はできていたし……前カイエン公もそうだが、父上も今まで犯してきた罪を考えれば”当然の報い”である事も理解している。」

「ユーシス………」

セドリックの質問に答えたミルディーヌ公女の説明を聞いたアリサとクロウは複雑そうな表情を浮かべ、静かな表情で呟いたセリーヌの話を聞いたエマはユーシスを気遣って声を上げ、冷静な様子で気遣いが無用である事を口にしたユーシスをマキアスは辛そうな表情で見つめた。



「そのクロワール叔父様と前アルバレア公の件でもう一つ皆さんにお伝えしておきます。戦後クロワール叔父様と前アルバレア公はメンフィルに引き渡される前にユーゲント陛下による二人の爵位剥奪宣言並びに二人の身柄がメンフィルに引き渡された後引き渡された二人がメンフィルによって連行されて帝都(ヘイムダル)郊外に停泊させる予定のメンフィルの飛行艇に乗り込ませる様子を帝国全土に放送する手配の要請をエレボニア皇家並びに新政府にする指示をエレボニア総督府に出すとリウイ陛下達は仰っていましたわ。」

「な――――――」

「ええっ!?”エレボニア総督府”に皇家と新政府に対して陛下によるあの二人の爵位剥奪を宣言する様子やメンフィルに引き渡された二人が連行される様子を帝国全土に放送する要請をする指示を出すって事は、メンフィルの指示を受けたリィンが陛下達にその要請をするって事になるよね……!?」

「うわ〜……陛下があの二人の爵位を剥奪する場面もそうだけど、メンフィルに連行される場面も帝国全土に放送するって、徹底的にあの二人のプライドをズタズタにするつもり気満々なんだね〜、メンフィルは。」
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