西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・中盤〜
[12/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
――――つまり、リベールが賠償条約に意見をしない代わりのエレボニアを助ける方法だったかもしれないね。」
「なるほどね〜。賠償条約に意見をしなかったのはその件を成功させる為にリベールが賠償条約に口出しする事で前半の会議のレミフェリアみたいにリベールがメンフィルとクロスベルに厳しい態度に取られる事で真の目的が失敗してしまうかもしれない可能性もあったからだろうね〜。」
フィーの疑問にトワが答え、アンゼリカとミリアムは静かな表情で呟いた。
「ハハ……さすがは慈悲深く、そして”賢王”と称えられているアリシア女王陛下だね……だが、もしミルディーヌ君達が想定しているように後半の会議がリベールの目論見通りの展開になれば、今後2度と戦争を起こす事を望まないエレボニアとしてもありがたい話だ。――――――次の質問は”宰相殿との決着”を連合はどのような方法を考えているかだ。先程のアンゼリカ君への交渉内容を考えると、恐らく連合は”裏の最後の戦い”によって宰相殿を討つつもりだと考えているのだが。」
「そ、そういえばミルディーヌさんがアンゼリカさんに要求した時に”帝都奪還戦”の事を”表の最後の戦い”と言っていましたよね……?」
「で、”表の最後の戦い”という言い方からして当然”裏の最後の戦い”もあるって事だから、まさかとは思うが内戦の時の”煌魔城”のような存在を顕現させて、そこに逃げ込んで迎え撃つってか?さすがにそんなカイエンのオッサンの2番煎じみたいな事はしねぇと思うが……」
苦笑した後気を取り直してミルディーヌ公女に質問したオリヴァルト皇子の質問内容を聞いたセドリックはある事を思い出して目を丸くし、クロウは肩をすくめて冗談交じりの推測を口にした。
「フフ、残念ながらその”クロワール叔父様の2番煎じを実行する”と思いますわよ。」
「ええっ!?という事はオズボーン宰相達はまさか本当に”煌魔城”のような”奇蹟の産物”を具現化するつもりなのですか……!?」
「連合やヴァイスラントがそんな連中の中でも限れらた人物達しか知らない情報を知っているのは、大方黒の工房の本拠地を襲撃した際のハッキングで手にいれた情報の中にあったんでしょう?」
苦笑しながらクロウの推測が正解である事を口にしたミルディーヌ公女の答えにその場にいる全員が血相を変えている中エマは驚き、セリーヌは疲れた表情で呟いた後目を細めてミルディーヌ公女に問いかけた。
「はい。――――――1200年前”地精の先祖が築き上げた最終兵器”。その名は”幻想機動要塞”。本来の予定―――――”黒の史書”通りに事が進めば、”槍の聖女の死後顕現させるはずであった3年前のリベールの異変の原因となった空中都市と同規模の大規模な浮遊要塞ですわ。”」
そしてミルディーヌ公
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ