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ハッピークローバー
第四十一話 夏休み前その三

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「楽だし如何にも海だし」
「そうでしょ、だからね」
「そうして楽しくやってくのね」
「そうしよう」
「それじゃあね」
「水着のままって楽だけれど」
 理虹は考える顔になって言った。
「その上からエプロンっていやらしくない?」
「そう?」
「水着って結局下着でしょ」
 こう富美子に話した。
「そうでしょ」
「それはね」
 一華が応えてきた。
「一言で言うとね」
「そうよね」
「露出は同じよね」
「そうでしょ」
「というかデザイン的に水着に近い下着で海に出ても」
 例えそうしてもというのだ。
「ちょっと見ただけじゃわからないわね」
「生地も水着に似てるとね」
「そうよね」
「だから最近アイドルの人達もよ」
 女性アイドル達である、この場合は。
「グラビアで水着になってね」
「下着にもなのね」
「なってるのよ、それで水着でも下着でもね」
「同じなのね」
「アイドルの人達にとってもね」
「もう露出は一緒だから」
「昔はアイドルの人も下着にはあまりならなかったらしいけれど」
 昔のアイドルは水着止まりであった、もっと言えば水具にもならないアイドルすらいた位であったのだ。
「今はね」
「下着のグラビアもね」
「普通よね」
「正直変わらないしね」
 一華もこう言った。
「水着でも下着でも」
「だから水着の上にエプロンはね」
 この恰好はというと。
「下着の上にエプロンとね」
「変わらないのね」
「結構くる恰好でしょ」
「刺激的ね」
「ええ、あとね」
 理虹はさらに話した。
「水着の上にティーシャツだけとか」
「それもいやらしいのね」
「これもアイドルの人の定番でしょ」 
 グラビアのというのだ。
「シャツから見える水着の下の部分がね」
「いいのね」
「それを脱ぐ場面もね」
 グラビアの定番のシーンの一つであろうか。
「あと下は半ズボンで」
「半ズボンを脱いでもなのね」
「その場面もね」
 こちらもというのだ。
「いやらしいかもね」
「そうなのね」
「それで下手に刺激したら」
 それならというのだ。
「お客さんの男の人達を」
「言い寄られる?」
「下手したら襲われるかも」
 こう言うのだった。
「こっちが楽だからってやってもね」
「周りを挑発する気はなくても」
「それでもね」
 自分にそのつもりはなくともというのだ。
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