第五百二十話 ブライテンフェルトの会戦その七
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「では焼こう」
「餃子は焼かないわよ」
歌笛は傍若無人な彼に言った。
「だからあんたもシチューが出来るの待ちなさい」
「というかこの人あくまで我が道を往くな」
たんぽぽはそんなべーとーべんを見て思った。
「協調性全然ないな」
「破天荒過ぎる」
環那も言う。
「あまりにもな」
「付き合いは長いにしても」
鈴も言ってきた。
「悪い人でなくとも」
「どうも協調性がなくて」
虎徹が見てもだ。
「我が道を往き過ぎで」
「何をするにも破天荒で」
こう言ったのは輪冥だった。
「いつもこうだから」
「俺は俺だ。変わらない」
ベートーベンは腕を組んで五人に応えた。
「誰も俺を阻むことは出来ない」
「あの、それはいいんですが」
そのベートーベンにそど子が言ってきた。
「常識をです」
「少し身に着けて欲しいとです」
ゴモヨも言うことだった。
「私達思うですが」
「ベートーベンさんいつも完全に無視されてますけれど」
パゾ美も言う。
「そこを何とかして欲しいです」
「そう言っても人の話全く聞かないからな」
奏助はこのことを指摘した。
「本当に我が道を往くで」
「いいではないか」
(本音言うとかなりよくないけれどな)
アインズはアインズとしての言葉と本音を述べた。
(本当にこの人常識無視するから)
「これ位でないと何かを得られない」
「そう思うな、だが俺は最初から決めている」
ベートーベンはアインズの表の言葉にも応えた。
「我が道を往くとな」
「そうか、わかった」
(この人こうだからな)
アインズはまた心の中で本音を述べつつベートーベンに応えた。
(やっぱり人の話全く聞かないな)
「ではその様にな」
「進む、餃子も焼こう」
「だからここはドイツだ」
ラウラはまた言った。
「餃子はだ」
「ないというのだな」
「中華街にはあるが」
それでもというのだ。
「あるのは水餃子や蒸し餃子だ」
「というか中国だとそうした方が普通なんだよね」
このことは迅が指摘した。
「餃子は」
「そうだったな」
「そう、だからベートーベンさんは」
「日本の餃子だな」
「そちらだね」
「そうだな」
「城戸さんの餃子もだったな」
ラウラはここで彼のことを思い出した。
「そうだったな」
「うん、そうだね」
迅もその通りだと頷いた。
「言われてみれば」
「日本の餃子は他の国の餃子と少し違っていて」
このことは愛香が言った。
「よく他の世界の人達に言われるわ」
「そうなんだよね」
「それで他のお料理のことも」
餃子だけでなくというのだ。
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