第27話 楽進
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探す4人をどう待遇するのかと聞いてきた。
「基本4人とも武官だよ。李典に関しては、工房を任せるつもりだよ」
「工房ですか?」
揚羽が疑問の顔を私に向ける。
「ああ、李典には武器工房を任せるつもりだ」
「その李典はどのような人物なのですの?」
麗羽が李典のことを聞いてきました。
「李典は便利なものを開発することの天才なんだ。その中で、私が一番期待しているのは武器開発だよ」
「武器ですの。・・・例の物に関係ありますの?」
麗羽は私の荷物袋を見て私に言いました。
「ああ、そうだよ」
「正宗様、例の物とは?」
揚羽が麗羽がいう「例の物」という言葉に飛びついてきました。
「揚羽にもおいおい見せるよ。この場では見せれない」
私は声を小さくして、揚羽に言いました。
揚羽は私の言葉から、何か察したようで、それ以上何も言いませんでした。
恋姫の原作に置いて、李典の技術力の高さは判っています。
李典の技術力はチートです。
李典が仲間になれば、火縄銃の性能アップ、大量生産も夢ではないです。
武器開発工房や諜報部隊の本拠地を隠れ里みたいな場所に作るのが夢です。
隠れ里の候補はまだ考えていないです。
これから麗羽と揚羽と一緒に考えていけばいいです。
その後も、私達は賊退治をしながら、目的地に向かいました。
この村が楽進の出身地のはずなのですが・・・。
随分、荒れています。
私達はすぐ村の中に入らず、外から村の様子を伺いました。
建物や外壁の壊れ方からして、災害とかではないと思います。
多分、賊の襲撃を受けたのでしょう。
本当にいつ見ても嫌な気持ちになります。
この村は賊に襲撃されてから、まだ、それ程日は立っていないです。
私達は楽進が住んでいる衛国に来たのですが、この有様です。
楽進は居るんでしょうか?
考えるだけ無駄だと思った私は、人を探すことにしました。
「アニキ、みんなで手分けして探そうぜ!」
猪々子が元気良く言ってきました。
普通はそうしますが、この村は賊の襲撃を受けた場所です。
賊が近くに絶対いないとも限らないので、集団行動を取った方がいいでしょう。
「駄目だ、賊が近くにいないとも限らないから、皆で行動しよう」
「ふーーーん、まあ、アニキが言うならそうするよ」
「生存者を探しましょう」
「そうですわね」
私達が村の中に入ると、1人の人物が近づいてきました。
銀髪で体中に傷があります。
私はその人物が楽進だと気付きました。
居てくれて安心しました。
「旅のお方、この村から直ぐ離れられた方がよろし
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