暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第七十二話 キャンバスライフその二

[8]前話 [2]次話
「おぢばのカレー食べたら大きくなるってね」
「言われたの」
「そうだったの」
「それがね」
 ぶすっとして言いました。
「この通りよ」
「小さいっていうのね」
「そう言うのね」
「何でもよく食べたら大きくなるって」
 そんなことはです。
「ないのかしらね」
「ちっち牛乳もよく飲んでるけれどね」
「確かに小さいわね」
「一五〇よね、確か」
「そう、一五〇よ」
 丁度です。
「このまま小さくなりそうかしら」
「それはないんじゃないの?」
「幾ら何でも」
「そこから小さくなるってね」
「流石にないでしょ」
「年取ったらそうなるっていうから」
「軟骨とかか縮んでです。
「だからね」
「今よりもなの」
「小さくなるっていうの」
「一五〇よりも」
「これより小さくなったら」
 私としてはです。
「泣くわ」
「いや、泣いてもね」
「それでもね」
「背は伸びないし」
「やっぱり努力するしかないでしょ」
 身長のことについてもです。
「だからね」
「それでなのね」
「ちっちこれからも努力していくのね」
「何でも食べて」
「牛乳も飲むのね」
「そうしていくわ、もう成長期終わってるかも知れないけれど」 
 十九歳です、女の子のそれは終わっているかもです。
「けれどね」
「ああ、成長期ね」
「もう終わってるでしょ」
「私達はね」
「女の子はね」
「やっぱり?けれどね」
 それでもです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ