第五百二話
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第五百二話 最初からわかっていたのは
華奈子はカーミラを警戒しなくなった、だが。
気になることがあってだ、今田先生と今日子先生に尋ねた。
「あの、先生達が招待状を送られましたし」
「はい、先生達は最初からです」
「警戒していません」
先生達は華奈子に笑顔で答えた。
「確かに戦いましたが」
「それはもう過去のことですし」
「お互いに悪意はありませんし」
「今もそうですよ」
「そうなんですね、むしろです」
華奈子は先生達の話を聞いて述べた。
「先生達はお友達って感じにです」
「思えますか」
「先生達とカーミラさんは」
「はい」
その通りだという返事だった。
「そう思えます、今は」
「そうですか、そう思われるならです」
今田先生が笑顔で答えた。
「そうなのでしょうね」
「そうなんですね」
「それでなのですが」
今田先生はカーミラに話した。
「皆さんもパーティーに参加されているので」
「だからですか」
「ここはです」
笑顔での言葉だった。
「皆さんも楽しんで下さい」
「あたし達もですか」
「カーミラさんと一緒に」
「警戒しないで、ですね」
「そうです」
その通りだというのだ。
「そうされて下さい」
「先生が言われるなら」
華奈子も頷いた。
「そうさせてもらいます」
「宜しくお願いしますね」
「何かです」
華奈子はこうも言った、
「先生達が言われると尚更信頼出来ます」
「そう言って頂けますか」
「はい」
その通りだと返事した。
「本当に、じゃあ」
「はい、今日はですね」
「カーミラさんと一緒にパーティーを楽しみます」
「そうされて下さいね」
「皆で」
こう答えてだった。
華奈子達は次第にカーミラに近寄っていった、そのうえで自分達だけでなく彼女共一緒にパーティーを楽しみだしたのだった。
第五百二話 完
2022・8・28
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