第五百十九話 牧野の死闘その十二
[8]前話 [2]次話
「それを延々と言いますと」
「それもいじめっすよ」
「反省しているなら心の傷になっています」
「心の傷を抉るのはよくないです」
「むう、そうであるな」
パイマンも言われて頷いた。
「では止めるである」
「お願いします」
メリダはまたパイマンに話した、話しつつ今まさに迫らんとするファガイアの大群に対して身構えている。
「もう言わないで下さい」
「メリダも言っています」
エリーゼも言う。
「ですから」
「わかったである」
「宜しくお願いします」
「ではもう言わないである」
パイマンは強い声で誓った。
「二度とである」
「お願いします」
「ではっす」
はじめが話が終わったところで述べた。
「これからっす」
「戦いですね」
「もうそろそろっすよ」
ファンガイアの大群を見て話した。
「全面的にっす」
「戦いましょう」
「はい、そしてっす」
そのうえでというのだ。
「倒していくっすよ」
「そうですね、敵の数が尽きるまでです」
メリダも応えた。
「この場所でも戦っていきましょう」
「そうするっすよ」
「そうしていきましょう」
はじめもつばさも応えてだった。
メリダが剣を振るい他の戦士達が続く、パイマンはそれをネルヴァに言った。
「おい、ネルヴァ」
「これからですわね」
「はじめやメルダ達を援護するぞ」
「わかりましたわ」
「吾輩は言い過ぎたである」
ややバツの悪い声で述べた。
「お前の過去のことばかり見てである」
「過去は過去、消せませんわ」
「ずっとそればかり言ってきたである」
メリダへのいじめを糾弾し続けてきたことを言うのだった。
「それはかえってよくないである」
「そう言われますの」
「だからもう言わないである」
こう言うのだった。
「二度と。そしてである」
「これからですわね」
「共に援護するである」
「ええ、そうしましょう」
「では行くである」
こう言ってだった。
パイマンはネルヴァと共にメリダ達を援護した、そうして戦っていった。
戦闘は続き三日目となりそれが終わりに近付くと。
来須は戦いつつマルコに言った。
「そろそろだな」
「ですね、敵の援軍が出なくなりました」
「底に来たな」
スサノオの出す権力のというのだ。
「だからな」
「ええ、それじゃあ」
「あと一押しね」
マルコと共にいる美神愛も言ってきた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ