第五百十九話 牧野の死闘その九
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「それも沢山」
「わかったっぺ」
かまどはアイに応えた。
「なら出来たらそれ次第だっぺ」
「皆さんにですね」
「食べてもらうっぺ」
こう言うのだった。
「そうしてもらうっぺ」
「わかりました」
「とにかくですね」
「沢山作るっすよ」
留吉と狸がまた言った。
「それも美味しくっす」
「そうしましょう、啓太さんなんか」
留吉は彼のことを話した。
「沢山召し上がられますからね」
「啓太さんの食べっぷりには惚れ惚れするっす」
「お兄ちゃんもよく食べるけれど」
静花は彼のことから話した。
「啓太さんもですね」
「そうなんですよね」
「啓太さんいつもよく食べるっす」
二匹は静花に笑顔で応えた。
「他の人もっすが」
「あの食べっぷりも好きです」
「だからどんどん作ってこな」
襟立は餅を焼きつつ話した。
「これから」
「兎に角食べるりゅい、皆」
ビミィもこのことを言った。
「だから量は絶対りゅい」
「そうなのよね、千人分どころか」
静香はまた言った。
「一万人分はね」
「必要ですよね」
「皆本当に食べるから」
「人を食べてもいいけどね」
シャーク鮫島は休憩している中で言ってきた。
「駄目だよね、それは」
「絶対にだっぺ」
かまどは鮫島に答えた。
「冗談でも止めるっぺ」
「鮫でもだね」
「したらいけないっぺ」
「仲間食べたら駄目でしょ」
鮫島と同じく休憩を摂っている留奈が応えた。
「流石に」
「やっぱり?」
「当り前よ、食べるのならね」
「普通の食べものだね」
「そうよ。というかあんた実際に人食べたことあるの?」
「ないよ」
鮫島は正直に答えた。
「お魚とかならあるけれどね」
「ならそうするりゅい」
ビミィは鮫島にも話した。
「仲間は食べたら駄目りゅい」
「ちょっと興味あるけどね」
「それでもりゅい」
「というか今はである」
「お饅頭食べるの」
あろまとみかんは蒸されているそれを見ていた。
「肉まんあるの」
「それを食べるである」
「あれっ、肉まん誰が蒸してるの?」
静香は蒸されているそれを見て首を傾げさせた。
「一体」
「私が蒸しています」
一色ももが言ってきた。
「実は」
「あっ、そうだったの」
「はい、肉まんとです」
それにというのだ。
「お菓子の桃饅頭もです」
「蒸してるのね」
「そうしています」
こう答えた。
「ですからあろまちゃんとみかんちゃんもです」
「楽しみにしているである」
「待ってるの」
二人は笑顔で応えた。
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