第五百十九話 牧野の死闘その四
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「実際はな」
「絶対に人を見捨てないしでござる」
「面倒見がいいんだよな」
「そうでござるな」
「そうそう、一見嫌な奴だけれどね」
「偉そうでね」
ミナエルとユナエルが話した。
「口悪いしね」
「何様だけれど」
「何だかんだでいつも助けてくれて」
「面倒見いいのよね」
「仲間想いでね」
「細かいところまで気付くし」
「私もそう思う」
マリアは待機しながら話した。
「ルーラさんはいい人だ」
「私はそうしたいだけよ」
ルーラは顔を赤くさせて視線を逸らして返した。
「ただね」
「けれど私にいつも何かと教えて付き合ってくれますね」
たまも言ってきた。
「お陰で私今成績中の上ですよ」
「どうせなら上の上を目指しなさい」
ルーラはたまにむっとして返した。
「運動もね」
「そっちも中の上になりました」
「そもそも前は上の下とか言ってなかった?」
「そうでした?」
「確かね。けれど上の上は目指しなさい」
たまに厳しい顔で告げた。
「私が教えてるんだから」
「それは難しい様な」
「乾君達の話を聞いてたらスマートブレインの社長さんが言っていたらしいけれど」
村上の話もした、ただしルーラだけでなくそれぞれの世界の戦士達は彼に会ったこともなければローズオルフェノクを見たこともない。
「どうせならよ」
「上の上をですか」
「目指すのよ」
「それは無理ですよ」
「無理じゃないわ、勉強も運動もやり方次第でよ」
「私に合ったやり方ならですか」
「どんどんよくなるのよ」
「それはそうですね」
今は治療役をしているミモザはルーラの言葉に頷いた。
「人それぞれです」
「だからですか」
「努力の仕方もです」
これもというのだ。
「人それぞれで」
「私もですか」
「ルーラさんが見付けてくれたやり方で努力されれば」
それでというのだ。
「これからもです」
「よくなっていきますか」
「はい、必ず」
「あんたは結構癖があるのよ」
ルーラはたま自身に話した。
「だからその癖を見極めてね」
「そうしてですか」
「その癖を活かす方向で努力すれば」
そうすればというのだ。
「伸びるのよ」
「そうなんですね」
「私も最初気付かなかったけれどね」
「気付かれてすぐにそうされたって凄いですよ」
春雪が言ってきた、彼もまた待機中である。
「そこはルーラさんならではです」
「そうでござるな」
「はい、それで本当に人を見捨てないので」
ユキカゼに応えてこのことも話した。
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