暁 〜小説投稿サイト〜
strike witches the witches of stratos
Ep-02
[7/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
。ネウロイに突撃。 
 抜刀。
 すれ違い様に放たれた斬撃が、ネウロイの半身を斬り裂いた。
 砕け散る白い欠片を置き去りにして、優刀は上昇。上空からネウロイに襲い掛かる。
 再生を始めたネウロイは迫る優刀から逃れようするが、バルクホルンから機関銃の掃射をあびて、動きを封じられる。
 心強い援護を受けて、優刀はネウロイに突っ込む。

「これで、終わりだ!」

 蒼穹に瞬く白刃。
 唐竹に振り下ろされた一撃は、コアごとネウロイを一刀両断した。
 切り捨てたネウロイを背後に残して残心。刀を血振りするように振り下ろし、鞘に収める。
 鍔なりの音共に、背後のネウロイが白い破片となって粉微塵に吹き飛んだ。


 ◇ ◇


「敵全滅を確認、周囲に新たな敵影は確認できず」

 武子からの報告に、優刀はようやく緊張の糸を解くと、一機のISが近づいてきて声をかけた。

「お久しぶりですね、緋村くん」

「……真耶さん」
 
「欧州にいるって聞いてましたけど、まさか、こんなところで会えるとは思っていませんでした」

 真耶は優刀を見て、微笑した。
 嬉しそうで、それでいて悲しそうな笑みだ。
 哀切な表情の真耶に、優刀は気まずそうに笑みを浮かべて返した。

「真耶さんは、どうして欧州に?」

「政府からの要請で、ISの対ネウロイ戦のデータ収集に」 

「そう、ですか」 

 それきり、二人は一言も発しず相手を眺める。
 互いに何か言いたげではあったものの、言葉が見つからない。

「……では、後は我々が引き継ぎます」

 結局、かける言葉が見つからず、優刀は任務の引き継ぎに移った。

「後はよろしくお願いします」

「……失礼します」 

 僅かな躊躇の後、優刀は真耶に背を向ける。
 真耶の何か言いたげな様子が背後から伝わったが、優刀は構わず武子たちの元へ向かった。



 ◇ ◇



「部隊長、彼は一体」

 去っていく優刀の背中を見て、部下の少女が真耶に尋ねた。

「……彼は緋村優刀君。扶桑皇国空軍に所属する数少ない魔法力が使える男の子です」

「へえ、都市伝説か何かだと思ってましたけど、本当にいたんですね」

 少女は物珍しげに去って行った方へ再び目を向ける。
 まるで、魔法力が発現するのは圧倒的に女子が多いのだが、何事にも例外と言うものがあり、極稀に男子が発現する事もあった。 
 彼も、その数少ない例外の一人であるが、部下の珍獣を見るかのような眼差しに、真耶は苦笑を浮かべるしかなかった。

「お知り合いだったんですか?」

「え、ええ……以前、任務で一緒になったことがありまして」

 部下の質問に、真耶はあいまいに頷いて答える
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ