暁 〜小説投稿サイト〜
strike witches the witches of stratos
Ep-02
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を飛ぶ一機。その出鼻をくじく。
 機首を狙い、ライフルを一連射。
 まずは一機、真耶がそう確信した、その時だった。            
 必中の距離で放たれた五十一口径弾は、敵の機首へ吸い込まれていく。だが、そのまま装甲を貫くかに思われた機銃弾は、敵の表面を浅く傷つけるだけに終わった。
 
「そんな!?」

 驚きの声を上げる真耶。
 すれ違いざまに敵が放った機銃弾が真耶のシールドを削る。
 衝撃に顔を歪めながらも、真耶は敵の一団から抜けて旋回、背後に回り込む。
 最後列の一機に照準をあわせて発砲。だが当たる寸前で、敵は左へロールして回避した。

 
「くっ!」

 敵は左右にロールし、複雑な機動で真耶を引き離そうとする。
 真耶は決して逃すまいと、必死に食らいつき、その距離を縮めていく。
 背後に手が届きそうな距離まで近づき、引き金を引く。
 五十一口径の一斉射が敵の装甲を抉り、胴体に無数の銃創を作った。
 思わず、喜びの声を上げそうになる真耶。
 だが喜んだのもつかの間、抉られた銃創はみるみる塞がっていった。  

「く、再生が早い!」

 真耶は果敢に機銃弾を叩き込む。けれど、敵の装甲は攻撃を加えた傍から再生していき、効果的なダメージは与えられない。
 
「核さえ破壊できれば――」

 ライフルを収納し、兵装一覧を開く。グレネードランチャーを呼び出して展開。敵の尾翼のつけ根に狙いを定める。
 発砲。
 爆炎がネウロイを包み込む。
 煙が晴れると、そこには尾翼を破壊されたネウロイが、錐もみしながら墜ちていく。
 真耶はグレネードを一斉射。弾倉が空になるまで、ネウロイに焼夷弾を叩き込む。
 次々と上がる火球。ネウロイは成す術なく火球に呑まれて、粉微塵に吹き飛んだ。

(このままじゃ、まずい)

 焼夷弾を全て叩き込んでようやく一機。予想以上に、敵の装甲が硬い。 
 残りの敵は七機。
 状況はかなり厳しかった。
 真耶は肩で息をしながら、周囲を確認する。
 すると、上空で仲間の一人が、ネウロイに必死に攻撃を仕掛けているのが見えた。

「しまった!」
 
 ネウロイの進路上には、旅客機が飛んでいる。
 このままでは、旅客機が、襲われてしまう。
 真耶はアサルトライフルを再び展開して上昇。ネウロイの進路を妨害するようにライフルを撃つ。
 だが、ネウロイは気にも留めず、真っ直ぐに飛行し、旅客機に向かっている。
 真耶も追い付こうとスラスターを全開にして加速するが、真耶が追い付くよりも、敵が旅客機を射程に捉えるほうが早い。
 牽制に放った機銃弾は空しく空を切る。
 護衛についていたISから五十一口径弾が放たれるが、ネウロイは物ともせず、旅客機に迫る。
 そして
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