第五百十八話 サラトガの攻防その十六
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「私の負けだ」
「一瞬の判断で動いたけれど」
「よかったな」
「あの時私は誤射を横か後ろに跳びかわすと思っていた」
これがスサノオの読みだったのだ。
「だがまさかあの様にしてくるとはな」
「今のは完全なミスでした」
アテナが申し訳なさそうに言ってきた。
「それをあの様にしてかわされて」
「だから大丈夫だって言ったんだ」
「ああしたやり方もあるからな」
「そうですか、しかしです」
それでもと言うのだった。
「私達のミスをあの様に勝利に変えられるとは」
「それが出来ただけでもかなりだ」
スサノオはまた語った。
「君達の勝利だ、ではここでの決戦はこれで終わりだ」
「そうなんだね」
「ならまた次か」
「次は牧野でとしよう」
また決戦の地を指定してきた。
「一月後にな」
「うん、わかったよ」
「次に戦うライダー達に伝えておく」
良太郎と桜井は確かな言葉で応えた。
「ではな」
「僕達は本来の戦いに戻るね」
「そこでまた私と戦おう、それではな」
機嫌のいい声で言ってだった。
スサノオは爆発しその中に消えた、そうしてだった。
戦いが終わってだ、ライダー達はぞれぞれ変身を解いた。ハナとコハナはその彼等のところに来て微笑んで話した。
「お疲れ様、パーティーの用意は出来ているわ」
「だから楽しんでね」
「そうさせてもらうね」
「皆でな」
二人は笑顔で応えた、そうしてだった。
仲間達と共に勝利を祝う宴に入った、ここで六人のイマジン達が言った。
「よし、騒ぐぞ」
「勝ったからね」
「ここは無礼講でいくで」
「さあ皆飲んで食べようね」
「そうして勝利を祝おう」
「心ゆくまで楽しむぞ」
「はい、今はそうしましょう」
車掌も微笑んで話した。
「皆さんで」
「はい、ではお願いします」
良太郎は車掌にも笑顔で応えた。
「これから」
「そうしましょう。そしてまたです」
「次の戦いにですね」
「赴きましょう」
車掌は温厚な笑顔であった、その笑顔で戦士達をもてなした。戦士達はそのもてなしを受けて勝利を祝ったのだった。
第五百十八話 完
2022・5・1
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