第五百十八話 サラトガの攻防その十一
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「何の役に立つんだ」
「確かにそうだね」
グルドは和真のフォローを受けつつ戦っている、ゴブタの様にランガとのコンビネーションはないが堅実で無駄のない戦い方だ。
「爆裂魔法だけで一日一回だと」
「全く以て役に立たないです」
「困るね」
「何でこうなのか」
「人の言うことも聞かないんだね」
「ライダーの人達の言うことは聞くんですが」
こんなことを話しながらだ、和真は仲間達と戦っていった。
そして後方ではだった。
戦局を見てだ、叡山は言った。
「今はスパゲティがいいな」
「それを作るの」
「ええ、そうします」
こう苺久保ももに答えた。
「カルボナーラを」
「そうするの」
「カロリーを摂取しやすいので」
カルボナーラはというのだ。
「ですから」
「それでなのね」
「そっちを作ります」
「なら俺はサラダを作ります」
タクミはそれだと言った。
「そうします」
「タクミはそれなの」
「はい、野菜も必要ですから」
だからだというのだ。
「パンはイサムが焼いていますし」
「それでなのね」
「俺は野菜を担当します」
「ならももはいつも通りスイーツだけれど」
ももは自分もと話した。
「アップルパイを作る」
「そちらですか」
「そう、アメリカだし」
戦場となっている場所はというのだ。
「それにする」
「そうですか」
「そして皆に食べてもらうから」
ももは微笑んで話した。
「楽しみにしていて」
「それは楽しみだね」
ホーネットが笑顔で言ってきた。
「アメリカの料理が食えるならね」
「嬉しいわね」
「あたし達としてはね」
「ユニオンはアメリカそっくりだからな」
叡山もそれはと言った。
「それにアメリカの料理もな」
「いけるよな」
「ああ、しかも金になる」
叡山はホーネットに笑ってこうも言った。
「ファーストフードで売りやすいからな」
「あんたは結局そっちか」
「これでも裏の連中を表に出したりもしてるだろ」
「いいこともしてるんだな」
「あと動物虐待も絶対にしないからな」
このことも言うのだった。
「特に柴犬はな」
「そんなのしたら人間として終わりだよね」
イサミが言ってきた、パンを焼きながら。
「幾ら先輩でもしないよね」
「でもは余計だろ、兎に角な」
「動物虐待はしませんね」
「俺もな」
「そうですね」
「そしてアメリカの料理はな」
叡山はあらためて話した。
「ファーストフードが多いからな」
「お金になりやすいんですね」
「そうなんだよ、今ここにいる皆も好きだろ」
「ああ、大好きだよ」
シャーロットも言ってきた。
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