第五百十八話 サラトガの攻防その二
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「その時は」
「それでは」
「そういえばデンライナーってすぐに出て来ますね」
夏目は車掌にこのことを話した。
「線路がなくても」
「それであっちの世界に行ってな」
春虎も話した。
「こっちでの時間はかかってないな」
「そうだよね」
「あっという間にどの駅にも行けてな」
「かなり凄い電車だよね」
「全くだな」
「こちらの理屈にはない電車ね」
紗矢華はここでこう言った。
「そもそも電車かどうかも怪しいけれど」
「鉄道ってことだろ」
「そうなるわね」
浅葱は基樹の言葉に頷いた。
「電車じゃなくてもね」
「鉄道って考えるといいよな」
「電気では動いてないな」
桜井が話してきた。
「俺達の列車は」
「やっぱりそうですね」
「ああ、どう見てもそうだろ」
「はい」
基樹は桜井に答えた。
「言われてみますと」
「だからな」
「鉄道ってことですね」
「電車じゃなくてな」
「そう考えるといいですね」
「デンライナーにしてもな」
「それでデンライナーがあるからですね」
ミツオが言ってきた。
「僕達は雨が降っても」
「その時はどうぞお入り下さい」
車掌はミツオにも礼儀正しく答えた。
「どうか」
「そして鴻上グループやユグドラシルの施設もですね」
「お使い下さい」
「そうさせてもらいます」
「わかりました、ではこの場所を隅から隅まで観まして」
ナガレも言ってきた。
「そうして訓練もですね」
「していこう」
「そうしよう」
フクタに応えて述べた。
「ここでも」
「今回もそうして勝とう」
こうした話もしてだった。
戦士達はサラトガの地をよく見回してから訓練も行った、そうして食べものや飲みものそれに医療品も用意してだった。
決戦に備えた、そして決戦の日になるとだった。
モモタロスにだ、良太郎は声をかけた。
「じゃあモモタロス」
「最初は俺だな」
「宜しくね」
「おう、任せとけ」
モモタロスは良太郎に陽気に応えた。
「最初からクライマックスだね」
「お願いするね、それで」
「俺とお前の仲だからな」
モモタロスは笑ってこうも言った。
「やっていこうぜ」
「宜しくお願いするね」
「先輩、疲れたら無理しないでね」
ウラタロスも言ってきた。
「僕達もいるからね」
「何なら強制的に代わるで」
キンタロスは腕を組んで言ってきた。
「お前が我儘言うんやったらな」
「そうそう、僕達も出番欲しいしね」
リュウタロスも言ってきた。
「モモだけなんて駄目だよ」
「良太郎自身も疲れたら休むのだ」
ジークは良太郎に話した。
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