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星河の覇皇
第八十二部第三章 国債の発行その三十九

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「日本の皇室は凄いです」
「韓国からいつも言われているね」
「あの国が日本のことを言わない」
「そんな日はないね」
「あの国は特殊です」
 王妃から見てもだった。
「連合の国ならばエウロパに向かいますが」
「普通はね」
「しかしです」
「あの国だけは違うね」
「まず日本に向かい」
 そうしてなのだ、日韓関係は実のところ一九四五の日本が第二次世界大戦で降伏し韓国の独立が決まった時から変わっていないとさえ言われている。
「その余力で、です」
「余力がない場合も多いね」
「全力で日本に向かうことも」
 この場合もというのだ。
「私から見ましても」
「多いね」
「先日のこのカルガリー星系の国際会議でもでしたね」
「環境の会議だったね」
 王が国家元首として開催を宣言した、儀礼であるが自分の仕事が入っていたので彼もよく覚えているのだ。
「あの会議でもね」
「連合全体の環境を話し合うのに」
「日本のことを言っていたね」
「しかも環境と関係ない」
「自国への待遇をだったね」
「言っていましたし」
「あれを見ると」
 王としてもだった。
「間違ってるとね」
「思われましたね」
「連合全体の環境の話だよ」
 あくまでそちらの会議だったというのだ。
「それでね」
「そうしたことはですね」
「話してもね」
「日韓関係なぞ」
「それは二国間で話して」
 日韓でというのだ。
「そうしてもらって」
「あの会議ではですね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「環境のことをね」
「連合全体の」
「話して欲しいし実際に」
「各国は話していましたね」
「日本もね」
 もう一方の当事者であるこの国もというのだ。
「そうしていたし」
「韓国が言っても」
「どうもまたあの二国は揉めているけれど」
「連合で最も衝突の多い二国間関係だけあり」
 このことは実際にそう言われている。
「その待遇のことで」
「それでだね」
「いつものことと言うとです」
「いつものことにしても」
「あの二国の関係と言いますか」
「韓国が日本に言うことはね」
「そしてです」
 さらにというのだ。
「ああしてどういった会議でも日本のことを言うことも」
「常でね」
「日本の皇室もです」
「いつも言われているね」
「はい、そのことを見ますと」
 王妃としてもだった、ケベック王妃である彼女も。
「あの皇室はそうしたことも」
「しっかりとだね」
「しています、韓国から何を言われても」
「逆に言うと韓国以外から言われていないね」
 実際に日本は国際関係で衝突があっても大抵の国から皇室のことを言われることはない、むしろ敬意を向けられている。
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