第七幕その十
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「様々なものの歴史を学ぶことが」
「そのこと自体がだね」
「そう、だからね」
「教授は歴史の本もよく読んでいるね」
「そうしているよ」
実際にというのです。
「楽しんでね」
「そうだね」
「服や靴の本もね」
「そしてお料理もだね」
「そうしているよ」
こうボームさんに答えます。
「かく言う私もお洒落を自負しているしね」
「タキシードとシルクハットだね」
「この格好が大好きでね」
それでというのです。
「靴もだよ」
「革靴だね」
「黒のね、ズボンにも使っていて」
そうしてというのです。
「シャツとトランクスはシルクだよ」
「まさに全てだね」
「お洒落にしているんだ」
こうボームさんにお話するのでした。
「僕はね」
「そうだね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「運動の時のジャージにも気を使っていてね」
こちらのお洒落にもというのです。
「上下黒でシューズもだよ」
「黒にしているんだ」
「そうなのだよ、タキシードもいいけれど」
「ジャージもだね」
「いいものだよ」
「そしてシューズも」
「おちらもね」
こう言うのでした。
「私はこれからもお洒落にも気を使っていくよ」
「教授はお洒落でもあるのよね、私は運動の時はね」
ドロシーは笑顔で言いました。
「上は白の体操服で下は青の膝までのね」
「半ズボンだね」
「その服が好きよね」
「うん、ドロシーは運動の時はいつもそうだね」
トトもそれはと頷きます。
「その体操服と半ズボンだね」
「それにシューズね」
「シューズは白だね」
「そうよ」
「私の半ズボンは緑だけれど」
オズマも言ってきました。
「運動の時はね」
「本当にその服装がいいわね」
「動きやすくて快適よ」
「とてもね」
「だからね」
「私達もね」
「半ズボンよ」
「あら、お洒落な人はスパッツと聞いたわよ」
つぎはぎ娘がこう言ってきました。
「下は」
「そうなの」
「ええ、半ズボンでなくてね」
こうドロシーに言います。
「そちらだってね」
「ううん、私はね」
どうかとです、ドロシーはつぎはぎ娘に答えました。
「半ズボンの方がゆったりしているから」
「あんたはそっちなのね」
「ええ、私とオズマはね」
「昔の体操服は膝までのブルマでしたね」
ジュリアが言ってきました。
「オズの国では最近までそうで」
「それが半ズボンになったね」
「そうですね」
「何かね」
ボームさんはジュリアにお話しました。
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