第七幕その九
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「オズの国はアメリカが反映されるね」
「あっ、それでなんですね」
「アメリカは世界中から人が集まるから」
「世界中の人の服もですね」
「着られる様になったんですね」
「そうなんですね」
「そうなんだ、僕は僕が外にいた頃の服が基本だけれど」
十九世紀後半の頃のアメリカの服です、首にはネクタイではなく紐があります。
「色々な服を持っているしね」
「さっき言われましたね」
「日本や中国の服もって」
「それでなんですね」
「そうした服も着られてるんですね」
「時々でも」
「そうだよ、靴だってね」
こちらもというのです。
「革靴にブーツにね」
「日本や中国の靴もですか」
「お持ちですか」
「服だけでなく」
「靴もなんですね」
「今は沢山持たれてるんですね」
「そうしているんだ」
こう五人にお話するのでした。
「僕もね」
「中国のあの高い靴がいいのよね」
トロットはにこりとして言いました。
「旗袍の時の」
「龍袍の時もね」
ベッツイも笑顔で言います。
「特別な靴で」
「いいわよね」
「独特の趣があってね」
「十二単の時は室内で日本だと室内では靴を脱ぐから」
ドロシーはそこからお話します。
「履かないけれどね」
「けれど日本の草履や下駄もいいわよね」
「独特の風情があってね」
「そうよね」
「靴の歴史もあるよ、靴も重要だからね」
ボームさんはこちらもとお話します。
「ちゃんと歴史になっているよ」
「靴ですか」
「靴の本もあるんですね」
「それで、ですね」
「この階にもあって」
「私達も整頓しているんですね」
「そうなんだ」
ボームさんはまた五人にお話しました。
「それで靴の本も面白いよ」
「靴も色々ありますね」
「今のオズの国では」
「伝統のそれぞれの国の色のブーツだけでなく」
「他にもですね」
「一杯ありますね」
「そう、そしてね」
それでというのです。
「僕は沢山の靴も持っているんだ」
「じゃあ草履もですか」
「下駄もですか」
「中国の靴もですね」
「色々な靴も持っておられて」
「履かれてるんですね」
「そうしているよ、歴史はいいね」
にこにことしてのお言葉でした、飲んでいるレモンティーはエメラルドの都のものなので緑色です、そこに緑のレモンのお汁を煎れたので外の世界の薄いオレンジ色ではなくエメラルドグリーンになっています。
「色々な歴史があって学べて」
「それがまた楽しいのだよ」
ムシノスケ教授は笑顔で言ってきました。
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