第七幕その七
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「日本の振袖も中国の旗袍もね」
「どれもだね」
「ええ、持っていてね」
そうしてというのです。
「着ることもあるわ」
「公の場でだね」
「そうなの。ただ日本や中国の正式な礼装の」
女性のというのだ。
「十二単とかはね」
「持っているよね」
「けれど滅多に着られないわ」
「ドロシー王女でもだね」
「そうなのよ」
「十二単はね」
オズマも言ってきました。
「それに中国の宮廷の服は」
「ドレスとはまた違うね」
「ええ、オズの国の国家元首の礼装でね」
それでというのです。
「特別なドレスを持っているけれど」
「あの五色のドレスだね」
「緑と青、赤、紫、黄色のね」
まさにオズの国の五色です。
「その色のね」
「ドレスね」
「そのドレスを着て」
そうしてというのです。
「特に重要な式典の時には出るわ」
「そうしているね」
「それで十二単や龍袍は」
「持っているね」
「けれど滅多に着ないわ」
そうだというのです。
「和風や中国式の式典の時だけね」
「そうだね」
「それでオズの国の式典はね」
「基本西洋式だからね」
「それでね」
そうしたものだからだというのです。
「そうしたものは滅多に着ないわ、けれど持っていて」
「それでだね」
「着ることはあるわ」
滅多になくてもというのです。
「そうよ」
「そうだね」
「そうそう、オズマやドロシーの十二単や龍袍姿もいいよね」
かかしが笑顔で言ってきました、飲み食いする必要のない人達はカップを持たず雰囲気を飲んでいます。
「とても奇麗だよ」
「そうだね」
樵もその通りと頷きます。
「まさに王女という風で」
「本当にいいね」
「四人揃って着ると」
「ベッツイとトロットも合わせてね」
「尚更いいね」
「僕もそう思うよ」
「色々な服があることもいいことだよ」
ボームさんはこのことを笑顔で言いました。
「そして着られることはね」
「あの、オズの国の服は」
神宝が言ってきました。
「それぞれの国の色で」
「それでだね」
「三角の帽子だね」
「あの沢山の鈴が付いたね」
そうしたとです、ボームさんはかかしと樵に答えました。
「そうだったね」
「それがオズの国の服でね」
「皆着ているね」
「けれど」
それでもというのです。
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