第五百十七話 ライプチヒの熱闘その十三
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「あの人も」
「自分に何かしないとね」
「しないですか」
「確かに屑とかカスとか言われてるけれど」
それでもというのだ。
「何もない人にはしないから」
「私達も安心していいですね」
「スチール使わないわよ」
その術をというのだ。
「間違ってもね」
「というかですね」
風が微妙な顔で言ってきた。
「お約束みたいにお風呂場に男の人飛んで来ますよね」
「わざとじゃなくてもね」
樹は姉に応えた。
「そうなってるわね」
「着替えている時とか」
「物凄い展開でね」
「明久さんだったり一誠さんだったり」
「あとその和真さんも」
「ゴブタ君とか」
「あの、その都度なんですけど」
そのゴブタが言ってきた。
「おいらボコられるっすけど」
「わざとじゃないと怒られないって言っても」
「それでもですね」
「おいらの場合何故かいつもそこにターニャとかえりなさんがいってっす」
そうしてというのだ。
「飛び込んだり見付かった瞬間にぶっ飛ばされてるっす」
「何か殴られる人っているのよね」
レオナはこう話した。
「ゴブタ君にしても」
「おいらもっすか」
「これがポップ君なら案外ないのよ」
彼の場合はというのだ。
「マァムちゃん一筋だってわかってるし」
「だからっすか?」
「それに殴られそうな立場じゃないから」
ポップの場合はというのだ。
「実はポップ君っていつも駆け付けるタイプだしね」
「そうだね、あの子は」
ジャスミンもその通りだと答えた。
「抜けてて弱そうでね」
「実は、ですよね」
「ああ、とんでもない勇気があってね」
「友情に篤いですから」
そうした性格だからだというのだ。
「お友達特にダイ君に何かあれば」
「その時はね」
「真っ先に駆け付けまして」
その時はというのだ。
「魔法と使って助けますね」
「そうだね」
「何か主人公みたいだね」
マギーは笑って話した。
「あの子は」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「そうしたラッキースケベな展開もです」
「なくてだね」
「それで若しそうなっても」
「ぶん殴られないね」
「そうです、そこはヒュンケルさんやクロコダインさんと同じですね」
その気質から人望のある彼等と、というのだ。
「ポップ君は」
「それでおいらはっすね」
「そう、殴られるキャラなのよ」
レオナはゴブタににこりとして答えた。
「もうね」
「うう、そうっすか」
「そこがいいけれどね」
「そして俺もですね」
智樹が出て来て言ってきた。
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