第五百十七話 ライプチヒの熱闘その八
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「あれで捕まれるとだ」
「頭蓋骨も何とかなりそうだな」
「実際になりそうだ」
「やっぱりそうか」
「痛そうですからね」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「私は隊長にだけは逆らえない」
「完全なストッパーなんだな」
「そうなのですね」
「そうだ、あとライダーの人達が言われるならな」
それならとも話した。
「この場合もな」
「それは誰だってそうだな」
「そうだな」
紅緒はろくろの言葉に頷いた。
「あの人達と共に戦っているならな」
「当然だよな」
「全くだ」
「ライダーの人達はアイアンクローはしない」
迅の様にというのだ。
「しかしだ」
「言葉と行動に説得力があるからな」
「それもかなりな」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「私も聞かざるを得ない」
「俺達そんなに言ってるか?」
パンチホッパーが言ってきた。
「別に言ってないだろ」
「そうだな」
キックホッパーも言ってきた。
「斎子さんにもな」
「そうだよな」
「誰にも特に言っていない」
「怒る様なことはな」
「いえ、私自身に言わずともです」
斎子は二人のライダーに畏まった態度になって話した、その態度も普段は迅にしか見せないものだった。
「そのお言葉一つ一つに感じるものがあり」
「それでか?」
「聞いてです」
そうしてというのだ。
「行いをあらためているのです」
「そうなんだな」
「左様です」
「そう言うけれど俺全然立派じゃないからな」
「俺もだ」
パンチホッパーだけでなくキックホッパーも言ってきた。
「お世辞にもいいことはしてきていない」
「恥ずかしいこと一杯してるぜ」
「特にゼクトにいた時はな」
「あの時は本当に最悪だったな」
「いえ、そうした過去があってです」
ここで言ったのはレベッカだった。
「乗り越えて成長しておられますから」
「だからか」
「それでなのか」
「はい、最初から完璧じゃないですよね」
こう二人に話した。
「ですから」
「成長してきたからか?俺達が」
「だから説得力があるのか」
「そうです、お二人が言う恥ずかしいこともしてきて」
「そうしてか」
「そのうえで今があるからか」
「私達もです」
斎子だけでなくというのだ。
「そのお話をです」
「聞いてくれるか」
「君達に直接言ったものでなくともか」
「そうなんです」
「全くじゃ」
今もレベッカと一緒にいるクーベルも言ってきた。
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