第五百十七話 ライプチヒの熱闘その五
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「相手に地味な嫌がらせをする」
「そうすることが大好きなのは」
「今のワーム達は感情がないから意味はないがな」
バニルは自分でこのことを話した。
「しかしそうでない敵にはいい嫌がらせになる」
「だからですね」
「そうしたこともいいって言うんですね」
「如何にも」
小雨と清春に答えた。
「そうする」
「そうですか、それでは」
「僕達のステッキが寿命が縮まるものになってもですね」
「私は楽しいと思う」
「そこまで嫌がらせを考えられるなら本物ですね」
玲奈は素直に賞賛の意を持った。
「バニルさんは」
「そう思うかね」
「はい」
実際にと答えた。
「そう思います」
「それでは嫌がらせも念頭に置いてな」
「そうしてですか」
「戦っていこう」
こう言ってだった。
バニルも戦っていった、そこに他の戦士達も力を合わせていた。
戦いは続いていた、そこでワーグナーは自身のムジークであるローエングリン第三幕前奏曲を出してから言った。
「いやあ、気合が入るね」
「そういえばここは」
「うん、僕の故郷だからね」
美親に笑顔で応えた。
「このライプチヒは」
「それでだね」
「自然にね」
「力が入るんだね」
「ムジークにもね」
こう話した。
「凄くね」
「そうだね」
「だからね」
それでというのだ。
「楽しくムジークを出させてもらったよ」
「まさか故郷の人がいるなんてね」
宮沢はこのことに素直に驚いていた。
「凄いよね」
「いやあ、僕あちこち移ったりバイエルンに住んだりしていてね」
ワーグナーは観やz話にも笑顔で話した。
「故郷には殆どいなかったけれどね」
「今里帰りしたんだ」
「世界は違ってもね」
それでもというのだ。
「そうなるね」
「そうだね」
「まあそうしたこともあるな」
アトミック侍も言ってきた。
「故郷で戦うこともな」
「あるんだね」
「時としてな、なら再びムジークを出すならな」
「その時も楽しませてもらうよ」
「そうしよろ、お前さんのムジークはいいもんだ」
アトミック侍は笑ってこうも言った。
「だからな」
「それでだね」
「これからもな」
是非にというのだ。
「詠ってくれ」
「そうさせてもらうよ」
「それじゃあな」
「何か色々ムジークがあるけれど」
宮沢がまた言ってきた。
「ワーグナー君のもいいよね」
「最高だね」
「うん、最高の一つだよ」
宮沢は悪気なく言った。
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