暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
7話「トレーナー・ベストカップ 第一の試練」
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中々その道が見つからないでいた。今は、上下左右のどのみちがいいのかを迷っていた。
「よーし」
サトシは、右手の人差し指を上に立てて、周りを1周回って見渡す。それから、1つの方向に指を降ろすと。
「こっちだ」
「ピカッ」
サトシは、指差した方向へ進んで行くと、次のブロックエリアに入り、中央付近へ右足を1歩前に出した瞬間、足元の床が少し沈み、同時にカチッと音が鳴った。
「ん?」
サトシは、その音に気付き、自分の右足に目をやった。それから、スッとその足を持ち上げて見ると、踏んだ所の床が、正方形状に凹んでいた。
(なんだ?)
そう思い、首を傾げた時だ。突然、ガシャン、ガシャン、ガシャン、ガシャンとサトシの居るブロックの周囲にある4ブロックの床から巨大な壁が上がってきたのだ。
「うわぁ!」「ピカァ!」
そうして、サトシの周囲に出来て壁により、四方を囲まれてしまった。
「か、壁?・・・これが、トラップ?」
サトシ達が閉じ込められたのは、ブロック5つ分が十字状になった空間だった。
「これじゃあ、出られないぞ。どうなってるんだ」
「ピカァ、ピカァ」
サトシとピカチュウは、現れた壁の1つに寄り添って、手で触れてみて押したりするが、びくともしない。それから、壁がどの位の厚さや硬さかも、把握してみた。
「この壁、思ったより分厚そうだな。ピカチュウのアイアンテールでも厳しいそうだ」
「ピィカァ」
壁の厚さを見て、アイアンテールではそう簡単に壊せないと判断したサトシとピカチュウ。すると、サトシは調べていた壁の中央に、何かがあるのに気付いた。
「ん?なんだ?この文字」
壁に、文字が書かれていた。そこには、『挑戦者よ。彼らを倒して、ここから出るのだ』と書かれていた。
「ん?彼ら?倒せ?」
サトシは、そう呟き、何の事なのか分からないでいると、ガァーっと後ろから機械音がしてきた。サトシ達は、音に気付いて振り返ると、床の1つが開いて中から何らかの配管状のものが飛び出してきた。そして、配管からの中から、ブーンブーンと何かの羽音が聞こえてきた。
「な、なんだ?!」
「ピッカ?!」
その音は徐々に大きくなってくると、配管の中から10体のスピアーが飛び出してきた。
「スピアーだ!」
「ピカ!」
「あっ。なるほど、こいつらを全員倒せないと、出られないってことか」
サトシは、文字と目の前のスピアーから部屋の脱出方法を理解した。
「よし、時間が無い。すぐに決めるぞ、ピカチュウ!」
「ピカァ!」
ピカチュウは、スピアー達に突っ込んで行った。


サトシが、そうしている一方で、マナオとカラカラは迷宮内に入って行き、ある場所で足止めを食らっていた。彼女の後ろには、別の挑戦者達とそのポケモン達が、揃って目を回して倒れていた。そして、彼女とカラカ
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