暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
7話「トレーナー・ベストカップ 第一の試練」
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に道が分かる」
彼の相棒となるポケモンは、飛行能力があるオオスバメだった。
「次は、どっちだ」
「スバ!」
トレーナーである彼の問いに、オオスバメは右の方へ翼を上下させる。
「よし、右だな」
そうやって彼は、オオスバメを上空に飛ばして、ゴールまでの進路を教えさせていたのだ。
「なんだ。ちょろいぜ」
彼とオオスバメは、何の問題もなくドンドン迷路を進んでいき、着実にゴールへ1歩1歩近づいていた。だが、トレーナー・ベストカップの試練は、そう甘いものでは無いことは、彼はまだ理解していなかった。
「スバ!」
オオスバメは、何かに気付いたのか、バッと振り返った。すると、その方向から大量の電撃がオオスバメに向い、襲った。
「スバァァァ!」
「なっ!」
そして、オオスバメは真っ黒けの状態となり、そのまま落下してしまった。
「おい、オオスバメ。大丈夫か」
「ス、スバァ」
彼が駆け寄ると、オオスバメは完全に目を回してダウンしていた。
「一体、何が」
そう口ずさむと、上空に何かが居るのに気付いた。
「なっ。なぜ、あんなに・・・レアコイルが」
彼の目線の先には、10体近くのレアコイルが飛んでいた。
「くそ。まさか、こういう時のための、飛行対策か」
彼が言う通りだ。今回の試練のフィールドと内容は、時間内に迷路を進んでいってゴールすること、ならひこうタイプなどの空飛ぶポケモンには、有利となるだろう。しかし、試練の内容やフィールドは、当日まで極秘とされていて、それを前もって用意することは不可能。仮に、彼のように運良くベストなポケモンを選んでいたとしても、その事を運営は想定して
いる。挑戦者達であるトレーナー、その相棒となるポケモンには、試練を与えて、それを乗り越えた者が、次の試練へ挑む権利を有する。その考えを持つ彼らには、どんなポケモンが来てもいいように、対応策や試練を用意してあるのだ。特に、テレポートなどのこのステージで圧倒的有利になるわざやとくせいを持つポケモンにも対策が行われていた。先程から(テレポート)を使えるポケモンに挑戦者は何度も指示しているが、一向に成功しない。このフィールド内には、テレポートを阻害する特殊な妨害装置などハイテクな機器まで用意されている。
他にも、(あなをほる)を覚えているポケモンを使って、ゴールまで道を作ろうとしたが、フィールドのブロックの強度は予想以上のもので、多重構造となっていた。また、壁に登って、ブロックの壁上を走ろうとした挑戦者とポケモンが居たが、レアコイル以外にもそれを阻害するエネミーポケモンやギミックが存在した。
「くそ、本当に迷路だな」
「ピィーカ」
スタートしてからサトシは、迷路という複雑な地形に惑わされていた。先程から、何度か行き止まりにぶつかっては、引き返しゴール側へ行こうとするも、
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