暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
7話「トレーナー・ベストカップ 第一の試練」
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れぞれ動き出し、下へと降りていった。
今回の試練で用意されたフィールド(迷宮発走ラビリンス・ラン)は、一辺が約15mの正方形のブロック毎に別れたエリアが並んでいた。スタート地点側の横に50ブロックが、縦に80ブロック、計4000ブロックで形成された長方形の大型迷路となっている。そのブロックの周囲や内部にそり立つ壁は、高さは20mもあった。
スタート地点となる50ブロック分の前には、先程開いた通路があり、そこから挑戦者達が侵入するようになっている。今回の試練での挑戦者は106名となり、1つの侵入口から約2名が入るようになっている。その迷宮内は、複雑な迷路となっており、スタート地点とは反対側になる50ブロックのうち、20ブロックにゴール用の出口が存在する。そこに到達するまでに、様々なトラップやエネミーポケモンが配置されていて、挑戦者達の行く手を阻む。
入口が開かれてから2、3分が過ぎた。試練開始まで、その場で待つようにと言われた挑戦者達は、今か今かとトレーナーと相棒のポケモンと共に、体が疼いていた。無論、中にはトレーナーもポケモンも共に、ジッと冷静に待ち構えている者もいた。そして、サトシとマナオはというと。
「くっ、まだか」
「ピカァ、ピカピカ」
「・・・(どうしよう。怖いよ怖いよ)」
「カラァ、カラァ」
サトシとピカチュウは、揃って興奮と気合が入っており、マナオとカラカラは徐々に緊張していた。そんな挑戦者達に、待ちに待った合図が来た。会場内のスピーカーから、アナウンスが流れた。
『それでは、間もなく試練を開始します。挑戦者の方々は、スタンバイをお願い致します』
それから、ステージに佇んでいる当試練の監督であるオオバヤシが、開始の合図を送った。
『それでは諸君・・・第一の試練を開始とする!』
その言葉が会場を響いた瞬間、挑戦者達は前方の道へと駆け出して行った。
「行くぞ、ピカチュウ!」
「ピッカ!」
「い、行くよ、カラカラ!」
「カラァ!」
サトシとピカチュウ、マナオとカラカラは、それぞれの道へと突き進んで行った。


合図が鳴り、106名にもなる挑戦者達が迷宮に入って行った。全部で50箇所のスタート地点から入り組んだ迷路の中を、真っ直ぐと、右へと、左へと次々に進んでいく。挑戦者の中には、行き止まりに入り、引き返す者。途中で、スタートとゴールの方向が、分からなくなり足を止めているもの。トラップの話を聞いて、1歩1歩と慎重に進む者。そして、スムーズに進んでいる者達も居た。その内の一人に、右から5番目のブロックからスタートした青年が居た。彼は、他の挑戦者達と違い、ドンドン先へと進んでいた。だが、彼の側には相棒となるポケモンの姿がなかった。なぜなら、床でなく上に居たからだ。
「ふん、運がいいぜ。ひこうタイプのポケモンなら、すぐ
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