暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
7話「トレーナー・ベストカップ 第一の試練」
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カラッカ」
サトシとマナオ達は、列の最後に並んで、扉へと歩いていった。
「それじゃあ。俺は、ここで待ってるよ。頑張れよ、お二人さん」
ヒョウリは、挑戦者である二人に、手を振る。
「あぁ」
「頑張ってきます」
サトシとピカチュウ、マナオとカラカラは、会場の中へと入って行き、係によって扉は閉められた。


サトシとマナオが、扉を抜けて中に入ると、そこは広い空間だった。上には、大量の照明で照らされていて、外みたいに明るかった。そして、左右には高くて黒い壁があり、正面は広大な空間のフィールドが見えた。
「広いですね」
「あぁ」
サトシとマナオも、施設を外観で見た時に察していたが、実際の中の広さに、少し驚いた。
彼らは、他の挑戦者達につられて、徐々に辺りを見回しながら進むと、施設内の構造に見覚えが合った。
「あれ」
正面中央にある空間より向こうの上側には、大量の座席らしいものや複数の大型モニターのようなものが見えた。挑戦者達が入ってきた場所は、どうやらドームでいう観客席側ステージの一角だという事が分かった。左右にある壁は観客席デッキの端であり、その間の選手入場口となっていた。それから、挑戦者達は、中央に広い空間であるフィールドに入ろうと移動したが、大量の高い柵で通行止めとなっていて、そちら側にいけないようになっていた。
「あれ、この奥で試練するじゃないのか?」
「行けねぇぞ」
「もしかして、ここで待つのかな」
そう挑戦者達は、口々に言って待ってみた。
サトシや挑戦者達が、会場に入ってから5分が過ぎた。今だ、何の連絡も無ければ、係が誰一人と顔も見せないでいた。中に入った100人近くの挑戦者がまだかまだかと、首を長くしていた。
「くそ、まだかよ」
「おいおい、どうなってんだ」
「なんかあったのかな」
「・・・遅い」
そう不満を募られていたその時だ。ガツンと大きい音がなり、彼らの視界は闇となった。
「なっ」
「あっ」
「えっ」
突然、会場の電気が消えたのだ。会場の挑戦者達の多くが驚き、中には冷静な者も居た。
「なんでしょう」
「分からない」
サトシやマナオも急に不安な顔になっていると、彼らに向かって1つの照明が点けられた。
「うわっ」
「なんだ」
突然の照明に、驚いている挑戦者達。すると、その照明の向きが動きだし、自分たちが入ってきた出入り口側へと進み、壁を登っていく。そして、壁の上の少し高い位置に、1つのステージがあり、そこで照明は固定された。それから、照明が照らしたステージに、スーツ姿の男性が一人現れた。男は、黒髪で右頬に傷跡があり、ガタイの良い体格をした年齢は40代だと思われる。男は、片耳にマイクイヤホンのようなものをつけていて、そのマイクが彼の声を拾って、会場内のスピーカーが響かせる。
『ようこ
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