1章「新しい旅先」
7話「トレーナー・ベストカップ 第一の試練」
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ので、自分の服の胸部分に、お付けて下さい」
そう指示を聞いた挑戦者達が、次々と扉へ向かっていき、行列を作っていった。そして、扉の所に居た係の人間が、登録した者とポケモンを一組ずつ確認して、番号バッチを1つ渡して、中へ通していった。
「うわぁ、もうこんなに行列が出来ましたね」
「もう少し、減ってから行こうか」
マナオとサトシは、そう話して人が減るのを待った。そうやって、ドンドン挑戦者達が扉の中へ入っていくと、扉に佇んでいた係の一人が、突然一組の挑戦者の前に立ち塞がった。
「な、なんですか?」
「ボン?」
道を塞がれた挑戦者の男と隣に居たポケモンのニョロボンが問う。そんな彼らに立ち塞がった係員は、男に対して答えた。
「失礼。貴方を、お通しする事は出来ません」
「な、なんでだよ!」
男は、係の言葉に理解出来ずに、大声で怒鳴る。その声で、周りの気付いていない人間も注目し始めた。
「なんだ?」
サトシ達も、その方を見る。
「それは、貴方が当試練の正式な受付をされていないからですよ」
「は?いやいや、俺はちゃんと受付をしたぞ。ほら、この身分証でしっかりとな」
男は、そう言ってポケットから取り出し、身分証を見せる。それを見た係は、言葉を返す。
「えぇ、それで受付をされた事は、存じています」
「だったら」
「ただ、そちらは・・・偽造の身分証ですよね?」
「え?(ギクッ)」
その言葉を言われて、男の顔は青ざめた。
「それに、貴方は過去にベストカップ挑戦の際、他の複数の施設で違反行為を多数行っていますよね。それで、貴方はトレーナー・ベストカップへの挑戦権が永久的に剥奪となりました。ですから、貴方は偽造身分証を使って、参加しようとされた。・・・それで、お間違いありませんよね?アハラ地方のタキツボタウンのツルトコさん?」
「なっ、俺の名前まで」
「どうされますか?このまま、ジュンサーさんをお呼びしても構いませんが」
「あっ・・・し」
男は、ジュンサーという言葉を聞いて、後ろに一歩引いた。
「失礼しゃしたぁ〜〜〜!」
「ボォ〜ン!」
そして、男とニョロボンは、そう叫びながら慌てて会場から逃げ出した。
「はぁ〜、噂通りのセキュリティだな」
ヒョウリは、そう言うと扉の所や会場のあちこちに、設置されたカメラを見て思った。
(最新の顔認証や過去のトレーナー経歴やらを、短時間で焙り出したか。流石、パロント財団の最新セキュリティシステム)
「あ、あぁ、いう挑戦者もいるんですね」
「そ、そうみたいだな」
マナオとサトシは、突然の事に驚きつつ、そう話した。暫くして、挑戦者達がドンドン入って行って、行列は減っていき、いよいよ最後尾が入ろうとしていた。
「そろそろ、いいか。行こうぜ」
「ピッカ!」
「はい。いくよ、カラカラ」
「
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