1章「新しい旅先」
7話「トレーナー・ベストカップ 第一の試練」
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体力もダメージも受けていて、不思議ではない。なのに、男もザングースにも傷1つ、体力の消耗が見慣れなかった。
(くそ。なんであのザングース、あんなにピンピンしてるんだ)
そう考えていると、男はサトシの目線が、自分でなくザングースに向いている事に気付き、何を考えているのかを察した。
「・・・なぜ、俺のザングースが元気なのか。気になるか?」
「?」
サトシは、心の中で思っていた事を男に当てられて、反応する。
「特別だ。教えてやるよ」
そう言って、男は語りだした。
「俺は、この第一の試練に挑戦するのは、今回で4回でね。それで、対策が出来ないし、今度こそどうにか受かろうと考えた。そして、今回の迷宮とルールを見て。すぐに思いついた。他の挑戦者の後をつけようと」
「え」
「そいつを追って、先にトラップやエネミーの相手をして貰う。それで駄目になったら、他の奴について行けば良い。だが、誰にでもついて行けばいいという話ではない。すぐさまやられてダウンしても意味無いからな。だから、他の挑戦者達で、優秀な奴に目星をつけたのさ。過去に第一の試練へ挑戦した実力が高い者、ジム戦や多くの大会で名を挙げた腕のあるトレーナー。そういった奴らが、今回数名居たんだよ。君のようにね。マサラタウンのサトシ君」
「・・・俺のこと知ってたのか」
「あぁ。俺は、日頃他の地方の優秀なトレーナーの顔を、テレビや雑誌で覚えていてな。過去にあったジョウトリーグやホウエンリーグで覚えたのさ。まぁ、お前さんとはスタート地点が離れていたから、最初のターゲットから外したが、まさか最終局面で出会うとはなぁ」
「そうか。お前、他人に苦労させて楽して試練を達成したいのか」
「あぁ、そうだが」
「そんなの、何の意味も無い。ただの」
「負ける君に言われたくないな」
「なにぃ」
「え?分かってないの?もう、お前は俺に負けるだよ。それだけのダメージがあるピカチュウじゃあ。相手にもならないのさ」
「ッ。俺のピカチュウを舐めるなよ」
「ほう、まだやる気か。さっさとリタイアしたらいいのに。全く優しくないトレーナーを持っちまったな。なぁ、ピカチュウちゃん」
「ピッ!ピカァ!ピカァ!ピカチュ!」
すると、ピカチュウの彼の言葉を聞いて、目つきが変わり、立ち上がって大声を上げる。
「あ?なんだ、怒ってるのか?たく、人が優しい言葉をかけたのによぉ」
「何が優しい言葉だ。俺とピカチュウを馬鹿にしやがって。他人を利用して成り上がろうとするお前なんかに、俺たちは絶対負けねぇぜ」
「ピカァ!」
「そうか。じゃあ、トドメといくかぁ。ザングース!」
「グゥース!」
「ピカチュウ、これがラストだ。全力で行くぞ!」
「ピッカァ!」
あれから、カラカラのわざをいくつも繰り出し、(きあいだめ)による壁のウ
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