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<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
7話「トレーナー・ベストカップ 第一の試練」
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ッと前の床から大きな影が現れた。
「!」
その影は、見る見る上に出てくると、ガシャンと大きな音を立てて止まった。
彼女とカラカラは、少し後退り現れた巨大なものを見渡した。それは、巨大な壁だった。
「・・・壁」
突然、現れた壁は、今までの壁とは色が違う赤色の壁だった。その壁の中央には、同じくして説明文が、記載されていた。『この扉を壊した者。終点への権利を有する』。その言葉を読んで、彼女は口ずさむ。
「この壁を、壊せば・・・ゴール!」
彼女は、ゴール目前のためか、残った気力を一気に体から出した。
「よぉし!」
彼女は、大声を上げて、最後の気合を入れた。
「カラカラ、ボーンラッシュ!」
「カラァ!」
カラカラは、指示通りに(ボーンラッシュ)で、壁に向かって殴りつけた。だが、ヒビ1つつか無いまま、弾かれてしまった。
「駄目か。続いて、ホネブーメラン」
「カラァ」
「ずつき」
「カラ」
「もう一度、ボーンラッシュ」
「カッラァ」
その後、続けてわざを繰り出していく。しかし、微々たる傷後は付ける事が出来たものの、壁を破壊するダメージには至らなかった。
「なんて硬さなの」
(こうなったら)
「カラカラ、きあいだめ」
「カラ。カ〜〜〜ラァ」
カラカラに、(きあいだめ)を指示した。カラカラは、深く息を吸い込んだ。(きあいだめ)は、自身に気合を込めることで、その後の自分のわざ・攻撃が、より急所に当たりやすくなるという変化わざである。彼女は、壁をより破壊しやすくする為、(きあいだめ)を使って壁のウィークポイントを狙うようだ。
「よし。今度、気合を入れたボーンラッシュ」
「カラ!」
カラカラは、先程より力を入れた上、(きあいだめ)によるボーンラッシュを、壁のウィークポイントを狙って、強い一撃で放つ。
「・・・まだ駄目なの」
壁は、特に変化がないままだった。そして、会場にまたアナウンスが流れた。
『残り制限時間、3分となりました』


「ピィカァァァ」
「あ、ピカチュウ!」
ピカチュウは、大きく吹き飛ばさて床に滑っていき、倒れ込んだ。そのピカチュウへ、サトシは駆け寄る。
「大丈夫か」
「ピィ〜カッ」
(もうピカチュウは、限界だ。けど)
ピカチュウは、辛うじてサトシに返事をするが、もはや返事する元気に出来ないでいた。
「ふん、どうやら。そろそろ限界間際のようだな」
サトシの前には、先程の男が笑いながら、そう話してきた。
「さて、あと3分らしいが、トドメの一撃で十分だし。ゆっくり終わらせてやろうか」
「くっ」
サトシは、悔しがりながらも、相手トレーナーでなく、そのポケモンに目をやった。この試練がどういうもので、どれ位大変なものかは身に沁みるほど理解はした。ここまで、辿り着くのに、トレーナーもポケモンも
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