暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
7話「トレーナー・ベストカップ 第一の試練」
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何の事を言ってるのか、イマイチ理解出来ないでいた。それから、中へ更に1歩前へと進んだ瞬間。入ってきた後ろの出入り口がいきなり閉じたのだ。
「!」
それにサトシとピカチュウは、驚き振り向くが、既に出口は塞がれていた。そんな彼らを見て、男は再び話しかけて来た。
「どうやら、ここは他の参加者と2名が揃って、行われるトラップみたいらしいんだ」
「・・・それは、どういう」
サトシは、そう問いかけようとすると、男はゴール側の方にある壁に向かって指を差した。そこには、大きな両開きの扉があり、扉の中心に何かの説明文が書いてあるのに気付いた。サトシは、それを近づいて読む。
『壁には、2人の挑戦者よ。戦い、勝利者のみが、終点への権利を有する』
その言葉を読んで、サトシも要約理解出来た。
「これって」
「そう。挑戦者2人でポケモンバトルをして、勝った者だけが、この壁の向こうにあるゴールへ行けるということだ」
「・・・まさか、トレーナーとのバトルもあったのか」
「さて、疲れてる所悪いが、休ませる暇は与えないぜ。行け、ザングース。でんこうせっか!」
「グゥース!」
男は、そう指示をするとザングースが前に突っ込んで行った。
「悪いのは、こっちだぜ。バトルは俺の得意分野だ。行くぞ、ピカチュウ。でんこうせっか!」
「ピィィィカ!」
ピカチュウとザングースがぶつかる。


あれから、マナオは、何とか中間地点を超えて行き、ゴール地点までもう少しの所までやって来ていた。
「ハァー、ハァー、ハァー」
「カラァー、カラァー」
マナオもカラカラも息が上がっていた。彼女たちも、ここまでに様々なトラップやエネミーポケモンを相手にしながら、ゴールへと必死に走ってきていた。残り時間が10分を切ってから、凄く焦りだし、休憩も取らずに連続で走ってきたこともあり、彼女達の体力も限界に近づいていた。
『残り時間、あと5分となりました』
5分前のアナウンスが聞こえた。
(あと・・・5分)
「くっ、急がないと」
彼女は、ただひたすらと走った。ゴールの方角へ進んではいるもののゴールへの道が見えない。だが、彼女は着実にゴールへ近づいてはいた。そして、ある道を曲がった所で、その先であるものが見えた。
「あっ」
彼女が向いている先を、よく見るとそこには<GOAL>と書かれた看板があった。
「・・・ゴール。い、行くよ、カラカラ」
「カラァ」
彼女とカラカラは、一気に前へ前へと走った。100m近くある先に、ゴール地点の出口がある。彼女は、ただ何も考えずに走った。先程まで、トラップやエネミーに対して、警戒感を持ちはじめ、慎重に進もうとしていたが、今の彼女はゴールという目標にしか眼中がいっていなかった。
(あとちょっと)
彼女が、ゴールまで10mを切った瞬間だった。シュ
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