暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
7話「トレーナー・ベストカップ 第一の試練」
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た。
「はい。開始してから10分程が経過しました。現在までにゴール到達者は、0名。27名が脱落状態となり、違反者は今のところ出ていません」
挑戦者やフィールドの状況を表示した画面を見ているスタッフが答える。
「そうか。フィールドに問題は?」
「そちらも、現在問題ありません」
今度は、フィールド内に設置された多数の監視カメラをモニタリングしている数名のスタッフの内、1人がそう答えた。オオバヤシは、彼らの後ろからモニターを覗き、挑戦者達を見ていった。
「さて。これからが、ハードだぞ」
オオバヤシは、そう言いながら、両手を叩いた。
この迷宮は、スタート地点から中間地点、中間地点からゴール地点へと、ゴール側に近づけば近づく程、トラップやエネミーポケモンのレベルが高くなるように設計・配置がされている。大抵のポケモントレーナーやポケモンであれば、中間地点に到達出来るだろうが、劣った者や油断した者には、それまでに脱落するリスクがある。そして、中間地点を超えてからが、この第一の試練である迷宮の本番となるのだ。
このトレーナー・ベストカップでは、各試練の内容や場所を、毎シーズン毎に変える事となっている。まずは、運営によって、各地方の試練の開催場所を全て決める。その後、試練の内容を施設や街、環境に合わせたテーマで、各試練の担当をする監督や運営委員が協議や各自提案によって、最終的に決める。
この施設は、元々ハルタス地方で行われていたポケモンリーグ戦用の施設だった。しかし、10年以上も前に諸事情で使用がされなくなり、閉館。その後、トレーナー・ベストカップの運営やスポンサーによって買収し、施設の増築や改造したものとなる。その他、トレーナー・ベストカップ以外でもポケモンを利用した練習場やアトラクションとしても使えるのではないかという考えから、中央フィールドに様々な仕掛けやオブジェクトが迅速に展開出来るような仕組みにし、地下に用意した多数のアトラクション用や試練用のフィールドを格納した。また、当施設には、試練用のフィールドが複数存在した。その中で、現在利用しているものを、提案したのが当試練の責任者で、監督のオオバヤシだった。故に、このフィールド内のスタート地点からゴールまでの道順から、トラップからエネミーまでに至る内容を、彼は知っていた。
あれから、サトシやマナオの二人も迷宮の中を進んで行く。だが、その道中で、遭遇し襲いかかるトラップの数々に、すぐに道を見失ってしまう迷宮と呼ばれる複雑な迷路の構造
に惑わされながらも、必死に進んで行った。
サトシとピカチュウは、今中間地点を超えて、あるギミックのクリアに挑んでいた。彼のいるブロックの壁には、先程と同様に説明書きがされていた。
『ここより先へ進むには、いずれかのボタンを2つ、同時に押して下さい』。この内容からして
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