1章「新しい旅先」
7話「トレーナー・ベストカップ 第一の試練」
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き、裏から砲台を止めようと近づいた。
だが、砲台はすぐさま反応し、カラカラへの攻撃を止め、すぐさまマナオへ向いてから、発射した。彼女は、それでも躱そうともせず前に前に走って行く。
「今よ。ホネブーメラン。ぐっ」
彼女は、自分のことよりカラカラに指示を出した。そして、彼女はボールを受けてしまう。
「カラァ!」
カラカラは、砲台目掛けて、(ホネブーメラン)を放ち、回転した骨が砲台目掛けて飛んでいく。だが、先程砲台を守った板がまた出て来て、防いでしまった。板に当たった骨は、そのままカラカラの元に戻っていく。
「続けて、ホネブーメラン」
彼女は、続けて(ホネブーメラン)を指示する。カラカラは、言う通りに受け取った瞬間、体を回転させてその勢いでまた(ホネブーメラン)を投げた。無論、再度防護用の板で阻まれるが、それが彼女の狙いだった。
(よし。やっぱり、撃ってこない)
「そのまま続けて」
「カラァ!」
彼女は、砲台が防御されている間は、こちらに向かって撃てない事に、気付いていた。先程の同時に2つの標的を攻撃が難しい事と合わせて、彼女の計算だった。砲台の様子を観察して、周囲の状況を頭に入れて、自分やカラカラが効率良く、突破する方法を、彼女は考えた。
(今が、チャンスだ)
マナオは、カラカラが援護している間に、残った距離を一気に走り抜けて、砲台の側面から後方へと回る。そして、後方にある停止ボタンを勢い良く押した。その瞬間、砲台から駆動音が完全に消えて、そのまま微塵も動かなくなった。
「ふぅー、止まった」
「カラァー」
彼女とカラカラは、互い気が抜けて、その場に座り込んでしまう。
「・・・こうしる場合じゃない」
「カァ!」
一息しているマナオは、すぐさまそう大声を上げる。その声に、カラカラも反応した。
「急いで、ゴール行かないと」
「カラァ」
二人は、また全力でゴールを目指して、迷宮の奥へと走って行った。
サトシやマナオの他の挑戦者達も、同じ様にフィールド内のトラップやエネミーポケモンに道を阻まれ苦戦し、中には既に脱落した者達も居た。ある者は、落とし穴に落ちて、泥まみれとなり。ある者は、ベトベトンにのしかかりをされ、目を回したり。ある者は、イトマルの大群に、グルグル巻きにされる等と、次々とトラップやエネミーポケモンにやられていった。それでも、挑戦者達の中には、それらを乗り越えて、ゴール地点に目掛けて進んでいく者も居た。
試練が開始してから10分程が経過して、定期連絡のアナウンスが会場内に鳴り響く。
『残り時間、20分となりました』
あれから、責任者であるオオバヤシは会場のステージからアナウンスやフィールド全体を管理している管理室に来ていた。
「どうだ?様子は」
オオバヤシは、室内で座っているスタッフへ、状況を聞い
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