暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
7話「トレーナー・ベストカップ 第一の試練」
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前方の砲台でなく両側にある壁に目を移す。次に、先程から何度も見ていた砲台をもう一度見た。自分が挑む前に、後ろでやられている挑戦者達への対応から、自分が挑んだ時の様子を含めて、思い出す。最後に、相棒であるカラカラを見ていると、彼女は、何かに気付いた。
「あっ」
彼女は、それからしゃがみ込んで、しばし考えた。それから、1分程考えてから、立ち上がると、カラカラに話しかけた。
「カラカラ」
「カラ?」
「・・・囮を使うよ」
「?」
彼女の言葉に、カラカラは理解出来なかった。
「いい。カラカラ、合図したら思いっきり左の壁側に沿って走って行って。私は、右の方を走るから」
「・・・カラ!」
カラカラは、どういう手でいくのかを詳しく教わらなかったが、彼女を信じて返事をする。
「行くわよ。・・・GO!」
「!」
二人は、一気に左右へ散ってから前に走って行く。そして、射程圏内である30m以内に入った。砲台は、射程圏内に入った事で動き出した。だが、砲台が先程とは違う挙動になっていた。砲台は、右にいるマナオと左にいるカラカラと砲台が、向いてはまた逆へと向き直る動作をし始めていた。突然、2つの標的が現れて、システムが追いついていないのか、狙いを定める事が出来なかった。
(よし、いけそう)
だが、砲台のシステムは、この状況も想定されていたのか、すぐにプログラムが切り替わった。砲台は、挙動を止めると、一気にカラカラの方を向いて、ボール弾を発射した。
「!」
カラカラは、飛んできた砲台が撃ってきたのに気付き、すぐさま身を翻して、弾を躱した。
「カラカラ、止めらないで!」
彼女の言葉を聞いて、カラカラは続けて前へと進む。すると、砲台が今度は、マナオへと砲身を向け、発射した。
(今度は、私か)
マナオは、弾が発射されたボールを予想して一気に前へ倒れ込んだ。向かって来た弾は、彼女の背中ギリギリを通り抜けた。
「あぶっ」
倒れ込んだ彼女は、すぐさま立ち上がろうしたが、砲台は続けてマナオを捉えて、ボール弾を発射した。
「!」
今の彼女の体勢では、躱すのは難しい状態
「きゃあ」
ボールを見事体に受けて、吹き飛ばされた。
「カラァ!」
そんな彼女の声を聞いて、立ち止まるカラカラ。
「止まらないで」
彼女は、カラカラにそう言うと、すぐさま立ち上がり、また同じ方へと走って行った。
「カラ!」
カラカラも彼女に言われて、すぐさま前を走って行き、砲台までの距離が15mを切った。すると、今度はカラカラに目掛けてボール弾を発射した。カラカラは、今度は骨を構えて(ボーンラッシュ)で受け止めた。
だが、次から次と砲台は発射し、何発もの弾がカラカラを襲う。必死にボーンラッシュで受け取るも、徐々に後方へ押されていってしまう。その隙をついて、マナオは走ってい
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