暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
7話「トレーナー・ベストカップ 第一の試練」
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ラは、苦戦していた。彼女達の前方には、大きな砲台のようなものが現れていた。その砲台の砲身からは、20cm程のゴムボールの弾が彼女達に目掛けて高速で発射されて、ボール弾が飛んできていた。
「避けて」
「カラァ」
「また、来る。避けて」
「カラァ」
カラカラが、躱すとその方向へ砲身の向きを変え、またゴムボールのような弾を発射する。その砲台は、近づく標的を感知して弾を発射し、向きも相手に合わせて変えられる自動砲台だった。その砲台から、発射されるゴムボールは、特殊な素材で出来ており、発射速度も速い。素材は柔らかい為、人間に当たっても、それ程怪我をすることは無いだろう。だが、威力は違った。1発1発の弾の力は、通常のポケモンが使うわざ「たいあたり」に匹敵するものとなっている。マナオ達の後ろで伸びている挑戦者組は、この砲台をトレーナー諸共、食らい目を回していたのだ。
「くっ、これじゃあ。前に進めない」
「カラァ」
「カラカラ、ホネブーメラン!」
「カラ!」
カラカラは、砲台目掛けて骨を投擲した。骨は、回転しながらブーメランの如く、向かっていく。そして、砲台に直撃する瞬間。砲台の前の床から鉄の板が迫り上がり、(ホネブーメラン)を防いで、砲台を守った。
「なっ!」
「カラッ!」
その事に、驚くマナオとカラカラ。二人が、そう反応していると砲台を守った板が下がり、また砲台が攻撃を繰り出してきた。
「くっ」
「カラッ」
再び撃ってきて、ボールの弾を躱すマナオとカラカラ。次々と砲台から発射されるゴムボールの砲弾。この弾に当たれば、通常のポケモンの(たいあたり)並のダメージを受けることになる。それが、2,3秒間隔で、次々と連続発射される。カラカラから砲台の距離はおよそ30m。弾の速さも、それなりに速い。15mのある距離を2,3秒で砲台側へ近づく事に、マナオにもカラカラにも厳しかった。
「一旦、下がろう」
「カラァ」
マナオとカラカラは、後ろへと30m以上後退する。すると、砲台も動きを止めて、撃つのを止めた。
「どうすれば」
マナオは、そう呟き側の壁に目をやった。そこには、文字が書かれていた。『この砲台を止める方法と抜ける方法』と他には砲台の説明として『砲台の前方30m以内で、対象に反応して弾を発射。砲身は自動で対象を追尾して動く。砲台を止めるには、ポケモンを使っての破壊。または、砲台の後方にある赤色の丸い<STOP>と書かれたスイッチを押すこと』とあった。
(砲台をカラカラで壊すか、それともスイッチを押すか)
彼女は、昨日のサトシとの特訓を思い出す。その中で、サトシから教わった言葉の1つ1つを記憶から出して行き、1つの言葉にあたった。
(いいか、マナオ。相手ばかりじゃなくて。時には、フィールド全体も見るんだ。そして、考えろ)
マナオは、
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