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ファイアーエムブレム聖戦の系譜〜選ばれし聖戦の子供たち〜
第一章:光をつぐもの
第1話:旅立ち
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ェさんたちも戻って来られるわ。それに敵って先遣隊じゃない。負ける相手じゃないわ」
「そう思うでしょ、二人共。さ、行きましょうよ」
「う、うん・・・」
二人の妹たちに押されてスカサハもロドルバンも渋々であるが了承した。
「ちょっと待って、私たちを置いて行くの?」
ラドネイとロドルバンに置いてけぼりにされた形になった二人が外へ出ようとする四人に上から声をかけた。二人はシスターであり丈の長い法衣を着て杖を持っている。一人はふわふわしたボブカットでオレンジ色の金髪に薄緑色の瞳、もう一人は短め黒髪と同じ色の瞳を持っていた。二人は大人し気な感じのまだ子供っぽさが残っている。
「あ!ラナ、それにマナ。忘れてたごめん」
ロドルバンが二人に二人の方へ顔を見上げて申し訳無さそうに言った。
「ちょっと!それはないでしょ」
オレンジ色の金髪の少女ラナが膨れると黒髪の少女マナも言った。
「そうよ!対隊回復魔法が使える人間を置いて行くなんてどういうつもりよ」
「ごめんごめん、じゃあ一緒に行こうか」
「勿論」
「当然でしょ」
かくして六人となった一行が扉を開けるとそこには二人の男が立っていた。一人は紫の髪を後ろだけ少し伸ばした同じ色の瞳を持つ男であった。開けた白い上着にオレンジ色のズボンという出で立ちをしている。純正な優男であり胸元に黄色い水晶のネックレスが目立つ。彼は魔導書を持っていることからライトニングであるとわかる。
「よう、みんなしてどこ行くの?俺も混ぜてくれよ」
「ホメロスさん・・・」
「イザークの奴らが来るんだろ?俺も行くぜ」
「けどお客人に・・・」
「何いってんの、堅いことはいいっこなし、これも何かの縁さ」
「いいんですか?」
「いいよ、それに俺はセリス皇子が気に入ったし。あの人を見てると何か一緒に行きたくなったんだ。お前もそうだろ?ラルフ」
ホメロスはラルフと呼ばれた男は黙って頷いた。ホメロスとは対照的に大柄で筋肉質であり茶色の髪は角刈りで顔つきも男らしく黒い瞳も強い光を放っている。薄紫のタンクトップと象牙色のズボンという出で立ちで大剣を持っている。
「それに俺たちだけじゃないぜ。ここにいるみんなが準備を整えているぜ」
「嘘!?」
「嘘じゃねえよ、見てみな」
周りから剣や鎧で武装した若者たちが出てくる。
「早く行かねえと遅れるぞ。行こうぜ、ラルフ」
「うむ」
「あーっ!待ってよ」
先に掛けていったホメロスとラルフに続いて六人は追いかけていった。周りから解放軍の兵士たちが次々と現れてそれに続く。城門が見えてきた。そこに一人の若者が立っていた。
「セリス様・・・」
ラクチェに呼ばれた若者は静かに一同の方へ近づいてきた。長い青の髪を後ろに束ね、サファイアの輝きを放つ瞳を持つ中性的な顔立ちで細身の美
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