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ファイアーエムブレム聖戦の系譜〜選ばれし聖戦の子供たち〜
第一章:光をつぐもの
第1話:旅立ち
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ドの遺児であるセリス、そして副盟主にマリクルの遺児であるシャナンを立てイザーク各地でゲリラ戦を続けるダナンの虐政にあえぐ民衆にとって希望の光となっている。総数三千に及びその勢力はダナンも無視出来ない程になっていた。廃城に一人の若者が駆け込んで来る。紫の上着に白い胸当ての鎧、黒いズボンと茶色のブーツを身に着け、背中には一本の鋼の大剣を背負って、体格はやや細目だが長身で身を引き締まっている。黒い髪と瞳を持ち何処か親しみ易い印象を与える。若者は城門をくぐり抜け、城内の中心にある建物に入った。建物の中に入ると立ち止まりハァハァと肩で息をしていた。
「大変だラクチェ!この隠れアジトが敵にバレて、ガネーシャから討伐隊がここに来へるんだ!」
 そこへ一人の少女が声をかけた。
「スカサハ、何を慌てているのよ!このアジトもいずれしれるのはわかっていたこと、向こうから来てくれるなら手間が省けていいじゃない!迎え討って、ついでにガネーシャまで進撃しましょう!」
 若者をスカサハと呼んだ少女はスリットが入った丈の短い紫色のワンピース、その上に白い肩当てと胸当ての鎧、腰には革のベルトと一本の大剣、ぴしっとした茶色の短いブーツを身に着け、小柄で黒く短めの髪と兄と同じ色の瞳を持ち整ってはいるが一目見ただけで気が強いことがわかる顔立ちをしていた。
「ラクチェ、バカを言うな!シャナン王子はイード神殿に行かれたままだし、オイフェさんたちもまだ帰ってこない。俺たちだけでどうして戦えるというんだ!」
 頭越しに兄に言われた妹は反撃に出た。
「だからって何もしないでやられちゃうの!?一体何のための解放軍よ!」
「だけどラクチェ・・・」
 妹の逆襲に兄はたじたじとなった。
「私、もう逃げるのはイヤなの!奴らは獣よ!私のお友だちもたくさん殺されたわ!あの時、シャナン王子が来てくれなければ、私だってもう死んでいた。あの子たちの悲しみを、私・・・忘れるもんか!今こそあいつらを全員叩き斬ってやる!」
 ラクチェがスカサハに喰いかからんばかりにばかりに怒鳴っていると二階から四人の男女が現れた。
「ラクチェ、いいこと言うじゃない。私は賛成よ」
 スリットが入った丈の短い紺のワンピース、その上に灰色の肩当てと胸当ての鎧、腰には革のベルトと一本の剣、紺色の長いブーツを身に着け、短い黒髪と髪と同じ色の瞳を持つ少女が手摺りに座りながら言った。
「ラドネイ・・・」
 ラドネイと呼ばれたその少女は横にいる自分と同じ髪と瞳の色をした若者の方へと顔を振った。その若者は白い胸当ての鎧に黒い上着とズボン、茶色の少し長いブーツ身に着けている。
「ロドルバンもそう思うでしょう?」
「勿論、今打って出なくてどうするんだよ」
 そう言うと二人は階段から華麗に飛び降りて鮮やかに着地した。
「もうすぐオイフ
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